ドイツのビールは種類がいっぱいある。
日本でも最近地ビールが出てきたが、ドイツの町には必ずといっていいほど
その町の地ビールがある。ちょうと、日本の地酒のようなもの。
味もさまざま。日本のビールはどちらかというと無色透明(決して色のことを
さしているのではなく、個性を主張しないという意味です)に近いのだが、
ドイツのビールは自己主張するものが多い。
いってみれば、苦みが強かったり、すっぱみがあったり、甘かったり、焦げた味がしたりと、
個性的な味のものにであうから、気になる人は抵抗感があるかもしれない。
アルコール度数も異なり、アルコールの強いビール(イギリスのギネスビール
みたいなビール)やアルコールの弱いビールまである。
中にはアルコールのないノンアルコールのビールがある。
スーパーにあるビールを全部飲んでみようと色々なビールを買ってきて
飲んでいたら、なんだこれはというビールにであった。
よく読んでみると Alkoholfrei と書いてあるではないか。
frei はfreeのことで、要するにアルコールがない(free)ということ。
ビールを飲みながら言葉の勉強をした。
岩手で地ビールがはやっているが、ヴァイツェン・ビール Weizen Bier
とは、つまり小麦の麦芽で作ったビール。
>小麦ビールって、熟成の度合によって、まるで別なビールの
>ように味が変化しますよ。初めのころは、とろっとした感じで、フルーティな、
>ほとんど生臭いような風味がありますし、その後は非常に酸味が強くなり、
>さらに何か月かたつと、普通の大麦のビールに近くなり、ドライで軽い味わいに
>なります。こういう変化も小麦ビールの魅力かもしれませんが…
ということだ。
ドイツのビール法
ドイツのビールは
麦芽+酵母+ホップ+水だけで製造する。
これ以外のものを加えるとドイツではビールとはみなされない。
アメリカや日本のビールには、米やコーンスターチが入るから
ドイツではビールとみなされない。
アルコール度 Dunkelbier, Malzbier(マルツ 甘口黒ビール) 1% 以下 Pils (ピルス) 約 5 % Altbier(アルト) 約 5 % Weizenbier, Weissbier(ヴァイツェン 小麦ビール) 約 5 % Bockbier(ボック 黒ビール) 8 - 10 % Doppelbockbier(ドッペルボック 黒ビール) 10 % 以上 マルツビールは麦芽ビールで、胃腸の弱い人向けの アルコールの弱いビール。 ボックビールというのは冬(クリスマス時)に飲むコクのあるビールで その意味ではイギリスのギネスビールみたいに強い。 ボックビール大好きと言ったら、ドイツでたくさん貰ったことがある。 一見色の濃い黒ビールでも、弱いのと強いのがあるようです。
ドイツのビールのコースター。
それぞれの画像をクリックするとフルサイズでご覧になれます。
(時間がかかるので簡単な画像で表示したわけです)
左下のものはノン・アルコールのものです。
ちなみに、岩手県沢内村の銀河ビールには3種類あって
ビルス、ヴァイツェン、スタウト(これだけ英語)
ビルス、ヴァイツェンは約 5 % ということはスタウトも
約 5 %か。実際飲んだ感じでは、強くも弱くもなかった。
ドイツのワインもすばらしい。ビールもワインも、日本で買って飲めば、
ドイツの値段の3倍ときには5倍、10倍もして馬鹿馬鹿しくなる。
日本人も怒っているが、ヨーロッパの国も、日本国内でもっと安く売って
たくさんのヨーロッパのワインが飲まれたらいいと思っているのではないか。
ドイツのワインは白ワインが主であるが赤ワインも少しある。
ドイツ人ですら、フランス、イタリア、スペインの赤ワインを飲んでいる。
ドイツワインの格付
A.Tafelwein テーブルワイン
B.Qualitaetswein 上質ワイン
C.Qualitaetswein mit Praedikat 高級ワイン
1. Kabinett 特吟醸造ワイン
2. Spaetlese 晩摘葡萄醸造ワイン(一般収穫の終了後、完熟したものを採取、醸造したワイン)
3. Auslese 晩摘房選醸造ワイン(上記完熟葡萄のうち、よい房のみ選んで醸造したワイン)
4. Beerenauslese 晩摘粒選醸造ワイン(上記アウスレーゼより、更に枝に放置したまま実を熟させ、実の表面に貴腐菌がついて更に水分を蒸発させた実だけを選んで醸造したワイン)
シュペートレーゼやアウスレーゼはドイツ人もめったに飲まない高級ワイン。
彼らはそれを食後のデザート用に飲んでいる。
白ワインは口当たりがいいから、うまいうまいと飲み過ぎると、きっと翌日
頭が痛くて朝起きられなくなる。考えてみると冷や酒なのだから、
後からきいてくるわけだ。
ゼクトはドイツのシャンパンにあたる。発泡ワインのこと。
シャンパンとは正確にはフランスの特定の地方で産出するものをさす。
もう少し詳しいドイツワインの話
ドイツだけでなくヨーロッパは一般に水が悪いから、食事の時にワイン、ビール、
ジュースのいずれかを飲む。ただの水はミネラルウォータで有料の水である。
水道の水をそのまま飲むことはしない。
試しに水道の水をコップに汲んで数時間後に見たら、コップの底に白いものが
沈殿している。
ドイツ人は水道の水をそのまま飲むことはしない。コーヒーか紅茶を沸かして
飲んでいる。
いつか、やかんの内側にこびりついた白い固形物を見たことがある。
ドイツで水道の水を飲み続けると、体内に石ができるから、水道の水を飲むのは
やめたほうがいいと教えてくれた日本人がいたが、それが正しいかどうかは
不明である。
いずれ、彼らは水を飲むときは瓶づめのミネラルウォーターを飲む。
日本でも売られている、あのアルプスの雪解け水である。
ミネラルウォーターには2種類があって、炭酸ガスが無いものと、あるものがある。
私など炭酸入りの水を飲むのは苦痛だが、わざわざそれを指名するドイツ人もいる。
以下に紹介するドイツ料理は機械工学科の千葉先生の提供写真です。
千葉先生、どうもありがとうございます。