「荷重漸増解析」、「荷重増分法」などと言われる。
正式には、「漸増載荷解析法」と訳されている。
(川島一彦監訳、橋梁の耐震設計と耐震補強、pp.111、技報堂出版、1998.4)
意味は、構造物(部材の非線形性を考慮)に対して静的な震度や荷重を漸増載荷して、
その載荷荷重(震度)と水平変位の関係等によって構造物全体系の耐震特性を評価
しようとするものである。
この解析によれば、構造物の損傷過程や全体系の耐震性能を精度よく再現する
ことができる。
ただし、荷重や震度の載荷方法については、高次振動モードの影響など動的な特性
を考慮する必要があり、振動性状が複雑な構造物に対してプッシュオーバー解析を
適用するには載荷方法等に工夫が必要だと考えらている。