植物と動物

植物と動物の違いは何?

これは結構難しい質問らしい。
蝶と蛾の違いは何というのと似ている。
決定的な見分け方はないのですね。

いちおう素人のための説明は
動くのが動物、動けないのが植物
でしょう。

さて、私が学生時代には
いちおう、細胞膜のあるのが植物、細胞膜がないのが動物
と習いましたが
いまは、その細胞膜のことを細胞壁というのですね。(知らなかった)
この細胞壁は部屋の壁みたいなもので、うっすら塗っていても、形をくずれぬよう保ってくれる。
だから、植物もしゃきっと立っていられる。
動物の場合、やわらかい細胞のままだから、アメーバやミミズのように這いずり回ったりできる。
もっとも中には珊瑚のように動かれない動物もいますけどね。
そして、植物の生殖細胞には細胞壁がないのです。

あと、植物は光合成をして、炭酸ガスや水などの無機物から澱粉のように有機物を
作ることができます。動物はそんな技はできないから、植物の作ってくれた栄養を取り込んで
生きるしかない。植物がいなければ動物は生きていけない。

菌類なんかは、植物か動物かという分類にはなじまないようですね。
食べるという行為ですが、人間の食べる肉や魚や野菜など、さかのぼっていくと
結局、エネルギーを使って無機物から有機物にどう作っていったかということになってしまいます。
太陽の光を浴びて、稲が生長していき、クローバーが元気に育つとき、人間は安心する。

かつては生物の世界を動物界と植物界に二大別するのが常識だった。
そして、菌類を第三の界と認識した。
今の分類では下記のような5つの分けるのがナウいらしい。
動物界、植物界、菌界、原生生物界、原核生物界            
ここで、原生生物とは、原生動物や多くの藻類など。
動物界、植物界、菌界、原生生物界までが真核生物であり、
これら真核生物に対して、細菌類やラン藻類は原核生物として別の群にまとめている。
通常の○○菌といっても、菌界に所属するもの(キノコ、酵母菌、コウジカビ)、
原核生物界細菌類に所属するもの(乳酸菌、納豆菌、根粒菌、大腸菌、結核菌)
などがあって煩雑だ。

   発酵と腐敗

サグレスさんの解説最近の生物の分類