土木 かつては普請
英語 civil engineering
ドイツ語 Bauingenieurwesen
フランス語 ポンゼショッセ ponts et chausses 橋と道路
オランダ語 waterstaart 水利 Ministerie van Verkeer en Waterstaat「交通と水利」省
土木工学
土木技術（地域開発、災害防御、環境創造、地域住民の文明の発展）の
学問的な基礎として計画、設計、施工、維持管理をするための工学
それを実践する土木事業は性格上、公共事業が多い。
明治の発展のために、鉄道や港湾や河川改修に尽くした５人
井上勝 田辺朔郎 古市公威 沖野忠雄 廣井勇
いのうえまさる・たなべさくろう・ふるいちきみたけ・おきのただお・ひろいいさみ
宮本裕,岩崎正二,出戸秀明(1993,3)：土木工学の歴史とそのユニーク性、土木学会誌、50〜51頁
盛岡高専採鉱科→岩手大学工学部鉱山工学科→資源開発工学科→資源開発工学科・土木工学科→建設環境工学科
1879（明治12）工部大学校卒業生が工学会結成
1885日本鉱業会、1886建築学会、1888電気学会、1897造船学会と機械学会、
1898工業化学会と次々独立し新学会創立 工学会会員はほとんど土木技術者が占める
1914（大正3） 古市公威土木学会初代会長
建設と環境
自然は人間の手入れがあってはじめて、人間が快適に生活できる。原始林や密林には住めない。
里山
マツタケ、河川の草刈りで確認された蝶、草原のワラビ、日当たりよい場所のカタクリ
岩手県の蝶チョウセンアカシジミと若いトネリコの葉
課題：自然に人間が手を入れて成功した例
養殖(魚類、貝類、真珠)、野菜(山菜)の品種改良、パンダやトキの保護、鮭放流
治水事業、ダム、自然災害防止
山林を育てて松島湾カキ増殖
課題：自然のままにして問題になっている例
地震、台風、砂漠化
高松塚古墳壁画のカビ
原始林で大きな木に光がさえぎられ小さな木や植物に光が届かない
植林後伐採しないため荒れた森林、荒れた里山
課題：人間が手を加えて自然が問題になっている例
フロンによるオゾン層の破壊
帰化生物（アメリカザリガニ、ブラックバス、カメ）
環境ホルモン、赤潮、有害物質の不法投棄
アスワンダムによる海岸浸食（土砂が海岸に達しなくなった）
アラル海の縮小（ソ連のアラル海に注ぐ川の灌漑のため）
有明海の埋め立て
ＢＳＥ