倉敷チボリ公園

学会に出席するため日本中を旅行しています。
新幹線で名古屋から博多へ行く途中に、倉敷チボリ公園の車内広告を見かけたので
倉敷に途中下車してみました。(1998.7.29)

実は2年前のコペンハーゲン滞在で、バスに乗ったままのわずか数時間の市内見学
をしたことがあります。

チボリ公園は中央駅の隣にあり、この種のテーマパークのはじまりで、
あのデズニーランドの手本になった所と、ものの本には書かれてあります。

コペンハーゲンのホテルに2泊しかしなかったので、
コペンハーゲンのことやデンマークのことを、倉敷でおさらいするのも
いいかなと思ったのです。

チボリ公園は1843年に、市内の中堀跡を利用して
ゲオ・カーステンセン(Georg Carstensen)によって作られた遊園地です。
中央駅と市庁舎の間にあって、大人も子どもも楽しめる公園。
アトラクションで楽しめるほか、観劇、食事もできる。

チボリの名はパリの遊園地からとった。そして、パリの遊園地の名は
噴水で有名なイタリアの町の名に由来しているといわれる。

本物のコペンハーゲンのチボリ公園は夏だけしか開園されていないが、
倉敷のチボリ公園は年中オープンされている。
どうして、北緯55度の施設が、日本の暖かい所に設置されたのか
気になるところだが、まあいいか。(札幌43度 盛岡40度 倉敷35度)
新幹線新倉敷で降りて在来線で岡山方面に2つほど戻ると倉敷駅で、
倉敷駅前にある。

駅前の立体プラットフォーム(あの仙台駅前のような)から、すぐ倉敷チボリ公園
の全景
が見える。手前の駅前の敷地に大きなシンボルタワーが立っている。
これはコペンハーゲンの市庁舎の塔をモデルにしたもの。
(気分はもうコペンハーゲン)

やはり園内は、家族連れと若いカップルが多かった。熟年カップルの姿もちらほら。
歩いて回るには適度な広さで、ハウステンボスみたいにあるくだけで半日がついやす というほどではない。
コペンハーゲンの雰囲気を楽しむなら、ぶらぶら歩いて、そして中央にある
チボリタワーに入ってデンマークの歴史と文化を映像と模型で学べば十分である。

他のどこは見なくても、このチボリタワーだけは見た方がいい。

チボリタワーの中にコペンハーゲンの町の模型があった。
現地ではバスで大急ぎで回ったため、全体の配置はよくわからなかったので、
この模型の主な名所をメモしてきたのだった。
家に帰ってから、参考資料とてらしあわせてみると、おおむね大事な名所は
模型に入れられてある。そして、模型の大きさなどの都合で、町の正確な
配置にはなっていないが、中央駅や市庁舎のあたりは実際の配置に近いように思われた。

コペンハーゲンの名所の配置図(模型より)

チボリタワーの中に
デンマークの王家の有名な王や女王の絵を1枚にまとめたパネルがあった。
Gorm the Old(900-950)
Harald Bluetooth(950-985)
Margrethe I(1387-1412)
Christian 4(1588-1648)
 Once upon a time - a thousand years ago - there was a king of DENMARK named
 Gorm the old. All through the years his family has ruled the oldest kingdom of the
 world, and the present queen MARGRETHE II is a descendant of the old King Gorm.

バイキングの子孫デンマークとしては、バイキングが侵略支配したイギリスや
北欧ノルウェー、スウェーデンも、一時はデンマークの王の支配下にあったのだから、
その輝かしい歴史を誇りたいのであろうか。
今のデンマークは平和な酪農国で、北欧の中心都市はやはりコペンハーゲンなのであろう。

私も時間がなくて見られなかった人魚姫の像(4/5縮小)が、人魚の島にある。
あまりにも人目にふれる場所にあり、雑踏の中で人魚姫は何を思うだろうか。
オリジナルの人魚姫は、星の形をした砦(函館五稜郭のイメージ)カステレット
にあり、町外れで遠いところにあるのだ。

倉敷チボリ公園(倉敷情報BOX)

チボリ・ジャパン(株)のホームページ

倉敷チボリ公園の建設 (岡山県のホームページ)

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