人にやさしい機械(ヒューマン・インターフェイス)

新しい機械にとまどうのは私だけでしょうか。
電話機やファックスやビデオは、簡単な機能だけでいい。
利用者にとって使いやすい設計をしてほしいと思います。

(ひととき 朝日新聞 1998年8月12日)に
「ご臨終」電話機の怪
という文章が出ていました。

三年前に買い替えた親子電話機が、年に二、三回、冷めた音声で突然
「ゴリンジュウデス」と言い続けることがあるのだそうです。

病身の夫をかかえるその主婦は、まだでも臨終を告げられるほどの状態ではない
と思いながらも、あわててあちこちのボタンを押しまくると、やがて
電話機が黙るとのこと。

購入先のNTTに状況を話しても、「電話機がそんなこと言うはずはありません」
ととりあってはくれない。

ところが先日、夏休みで帰省した娘一家の前で、「ゴリンジュウデス」が始まった。
これで信じてもらえると思ったのもつかのま。
「どうしてご臨終なんて聞こえるの?。保留中です、って言っているのに」と
言われて一同から笑われてしまった。

そもそも「保留中」などと、電話機は何で誤解をまねくような、わずらわしいことを
言ってくれるのだろう。ダイヤルさえ間違えなければ、正確に望み通り働いて、
余計なことをしなかった古い電話機の方がずっとよいという文章に
まったく同感。

コンピュータ機器を作るみなさんは、聞き取りやすく、聞いて意味のすぐわかる
ような音声を作るべきでありましょう。

            

ホームページの原稿ファイルをワープロソフト(エディター)で作って
さて保存しようとすると、自動的にテキストファイルの拡張子が付いてしまう。
で拡張子を直そうとすると、ファイルが無くなる恐れがあると不気味な警告が
表示され、驚いてしまう。
絶望的な思いで、覚悟して、拡張子を変えると、実は問題なく変えられたりして
何という不親切な(誤解を招く)メッセージだと思ってしまう。
ユーザーにやさしいメッセージがほしいですね。

水上勉氏の音声入力体験