お茶を飲むとがんになりにくい
緑茶によるがん予防
埼玉県立がんセンター研究所 藤本博太
あの、ちびまる子も お茶でがんこな水虫を治したように
お茶の医療効果はすごいものがあります。
寝るとき靴下の中にお茶の出がらしを入れて治したそうです。(^^)
○緑茶に含まれるEGCGが、タンニン酸に含まれる5GGと同様に
発がんプロモーションを抑制する可能性がある化合物として見い出された。
EGCGで発がんプロモーションの抑制がマウス皮膚で証明された後に、
いろいろな臓器の発がんもEGCGで抑制される実験結果が発表された。
○アメリカの研究者はEGCGではなく緑茶抽出物で発がん抑制効果を
証明し、緑茶そのものが発がん抑制作用をもつことを示した。
○埼玉県立がんセンターの研究員が埼玉県のある地方のコホート研究を
もとに、緑茶飲用が明らかにヒト発がんに対し予防効果を示している
疫学的データを発表した。
一連の研究の流れにおいて、最初は国内の研究者から
化学発がんはそう簡単に抑制されるものではない、
EGCGのように食品に含まれる化合物が、化学発がんを
抑制することはありえない、
EGCGはタンニンであり、IARC発がん物質のリストに
すでに発がん剤として分類されている
などのコメントを受け、研究として認知されにくかった。
国際シンポジウムやアメリカの学会で米研究者のEGCGの研究が
多く発表されるようになって、日本に逆輸入されたという。
EGCG:(ー)ーエピガロカテキンガレート
5GG:ペンターOーガロイールーβーDーグルコース
(Therapeutic Research vol.16 no.10 1995)
ドイツ政府の留学生の同窓会での基調講演から
お茶の話
1769-1859