日本語のすすめ

 (1999.9.17) 夕べのテレビで 最近、情報産業の会社でも(社員のため)日本語の勉強 に取り組んでいるとか。 わかりやすいマニュアル作り マニュアルを作る人はたいてい技術者で、 自分だけわかる言葉で書いてある(私の偏見的感想)。 ワープロで商業文の始まりに「時下ますます...」 というような文章がある。この例題を参考にしながら ユーザーは自分の手紙を書くとする。 この参考にする元の文章をなんというか。 マニュアル作成者は「オートテキスト」と名づけた。 (自動的に与えられるデフォルトの例文) なんじゃこれは、というお客さんの感想で、検討の結果 「定型句」になったそうです。 私なら「手本」とか「例文」としたいところ。 新機能ボタンの呼び方 テレビのリモコンを間違って押して、すぐ元の画面に もどりたいときがある。ある会社のリモコンは これが目玉。ここを押せばよい。さて、そのボタンを 何と呼ぶか。 リセット ゼロクリア これらは技術者の自己満足的用語。 お年寄りには、ちんぷんかんぷん。  (ご破算では のほうがわかりやすい?) 戻る とりけし 元の画面 これも社員がけんけんがくがく議論の末 「元の画面」になったという。 かなの「もとの画面」もどうかという意見に対して 漢字の「元」が入ると、復元する意味が強く出るから 「元の画面」に落ち着いた。漢字交じりの日本語はすばらしい。 電子メールは電話以上に日本語が必要 電話はわからないと聞き直せるが、電子メールを使う時 案外1日に1度しか使わない人が多い。チャット的に メールを使う人は少ない。 某デジタルカメラの会社にユーザーから質問 フラッシュパス(つまりメディアですね)を使って 電源を切ろうとすると、エラーが表示され 切るに切られずに困った困った。 電源を切ろうとしてウインドウズが終了できない。 これを電子メールで受け取ったサービス係りは 写真呼び出せないで、困っていると客と思った。 そして丁寧にアドバイスした。 しかし、客は写真は呼び出せ、その点の問題はない。 ただ終了できないだけ。したがって、サービス係りの 説明は完全にまとはずれ。ついに怒った客。 ・写真を呼び出せて、終了しようとするとエラー ・写真を呼び出せず、終了しようとするとエラー これらの対応は全く異なる。 よく確かめないで、写真が見えないと思って、その 対応を指示した。(客の説明も不十分だけど) 社員もユーザーも、日本語コミュニケーションに慣れていない。 日本人みんな、日本語でコミュニケーションとるのに 慣れていない。村社会ならよかった。相手の顔をみれば だいたいわかった。 源氏物語の主語のない文章。 敬語の使い方で推察できる。 そんな伝統の日本語も、外来語もまぜたインターネット時代では、 正確にいうことをみんなで勉強しよう。誤解されないためにも。

授業を魅力的にする作戦