香港旅行記(2)

6回目から10回目まで

香港旅行記 その9

12月10日(火) セブンイレブン

ハーバーホテルから BP International Hotel へタクシーを
使って帰ってきた。

運転手にホテルのマッチを見せたから簡単だった。
24ドル(約360円)
 1ホンコン・ドル=14.75円

実は泊まっているホテルと国際会議場は一本道で
歩いても40分ほどの道。

ただし東京の環7のそばを歩くようなもので落ち着いて歩ける道ではない。
香港人はみな歩いていたが。

さて、香港の町に慣れたのか
泊まっているホテルの道路をはさんで向かいに
見慣れた店があるのに気がついた。
なんとセブンイレブンではないか。

もともとセブンイレブンはアメリカが発祥の地と聞く。

香港にセブンイレブンはたくさんあった。
どうやら日本の系列。

お握り、サンドイッチ、コーヒー、ジュース、インスタントラーメン
これじゃ日本だ。

ホテルの朝食バイキングもとうとう一度も食べなかった。

部屋に置いてあるミネラルウォーターもビールも最初の夜だけ飲んで
後は毎晩、このセブンイレブンで仕入れた。
そのほうが安いし種類も多い

香港旅行記 その10

櫻桃小丸子

セブンイレブンには中国の新聞や本が売っていたが
ちびまる子ちゃんが売っていたのには驚いた。
     

以下に、日本語と中国語(香港)訳を対比して紹介する。
楽しい中国語の勉強です。

櫻桃小丸子    ちびまる子ちゃん 5巻
喜歡的食物    好きな食べもの
漢堡包      ハンバーグ
討厭的食物    きらいな食べもの
番茄       トマト

輕浮       おっちょこちょい
興趣       しゅみ
四處塗鴉     らくがき
毎日零用錢    おこづかい
30日圓     1日30円

(父の下に巴)*2 おとうさん この漢字がなくて残念
媽媽       おかあさん
姐姐       おねえちゃん
爺爺       おじいちゃん

小丸子的同學們  まるちゃんのクラスメート
小玉       たまちゃん
花輪同學     花輪クン
丸尾同學     丸尾クン

三文治      サンドイッチ
死寂       しーん
朱古力      チョコレート
法國       フランス

聖誕節      クリスマス
祈求考試100分 テストで100点とれますように
聖誕老人     サンタクロース
聖誕大減價    クリスマスセール

探熱針      体温計
37點2度    37度2分
酸梅乾      うめぼし
布丁       プリン

搖搖       ヨーヨー
可口可樂     コカコーラ
太陽眼鏡     サングラス
美國       アメリカ
大新聞      ビックニュース

ハンバーグを漢堡包と紹介したが、第29話でカゼをひいて
学校を休み、家で母にハンバーグを作ってもらう時には
漢堡+(手偏に八)という漢字になっている。
     ↑
    JISになくて残念

これは訳者が訳を統一しなかったのか。

その後、中国事情に詳しい人から教えてもらいました。

漢堡=ハンバーグの音訳で、それに面包(パンのこと)の”包”をつけて
ハンバーガーのことではないかと。

つまり
漢堡包    ハンバーガー
漢堡[才八(手偏に八)]  ハンバーグステーキ
です。

いちおう原書「ちびまる子ちゃん5巻」の最初のページでは
 好きな食べもの
 ・ハンバーグ
とあったのを
香港訳書では
 喜歡的食物:漢堡包
と訳しています。

これは、ハンバーグ(ハンバーグステーキ)のことをハンバーガーと思って
漢堡包の訳を当てたかもしれませんね。

私の考えでは、当時ちびまる子はファストフード(ハンバー店)には
入らなかったと思います。
母親手作りのハンバーグステーキが好きなのです。
(彼女の地元清水では、駄菓子屋のおでんやおこのみやき
くらいしか食べていないのでは)

手元の岩波日中辞典では
 漢堡牛[才八]  ハンバーグステーキ
は出ているが
 漢堡包 ハンバーガー
はまだ無い。

先に紹介したように、面包とはパンのことです。
肉まん、あんまんは包子。
だから、漢堡包はハンバーガーのことでしょう。
パンの中にハンバーグステーキを入れた食べ物と中国人は考えたのでしょうか。

       マクドナルドの苦心

まる子の好きなもうひとつの食べ物
アイスクリーム この中国語訳「雪☆」は難しい漢字を使うから、☆の漢字は こちら
さらに、この「☆」(gao)の説明はこちら

香港でも、日本のアニメが大人気なので、原作を翻訳して
アニメを倍楽しもうということなのだろうか。

ちびまる子のホームページ(時間がかかりそうなので暇なとき見たらいい)

クレヨンしんちゃんの香港訳も買ってきたが、こちらは省略。

数年前に中国でドラゴンボールの中国語版を買って来たことがあるが
その時も、原本と全く同じ絵だった。

さて気がつきましたか。
香港の漢字は台湾の漢字と同じく、昔からの正しい漢字。

昭和20年までは日本の本はすべてこの漢字で書かれていた。

古い本を読むときは、昔からの漢字を知っていないといけない。

北京の漢字は思いっきり省略している。
雲も雨の部分を取り去っている。
中華の華の字は化の下に十を書いたような字。
太陽の陽は右半分を日の字に置き換えている。

   クイズ:太陽の陽の字において
       右半分を月に置き換えたら、何の字になるか?
        (答は最後にあります)

 

日本の漢字は、複雑な正統漢字と新中国の簡略漢字(簡体字)
の中間の漢字である。

北京漢字
日本の漢字
台湾香港の漢字
こんなにある漢字を中国語の先生は識別しないといけない。

私もたまには中国人留学生の助けを借りて、中国の文献を読むが
慣れてくると要領はつかめる。

しかし、日本語と甚だしく異なる熟語もある。

JISのフォントの数が少なくて困る。
パソコン一太郎を使っていますが、
中国語用の漢字のフォント(辞書)を買いました。
中国に手紙を出すときに少し使っています。

時々日本でも使う重々しい漢字   日本の標準漢字      國              国      學              学      澤              沢      榮              栄      鹽              塩      點              点      獨              独      廣              広      讀              読      縣              県      假              仮      藥              薬      戀              恋      萬              万      變              変      靈              霊      體              体      發              発 中国にはない和製の漢字(国字)    中国人は読めない。  榊(さかき)、柾(まさ)、椛(もみじ)、椚(くぬぎ)、椙(すぎ)  鯏(あさり)、鯑(かずのこ)、鯰(なまず)、鱈(たら)  鴫(しぎ)、鶫(つぐみ)  込(こむ)、畑(はたけ)、畠(はたけ)、働(はたらく)、匁(もんめ)  峠(とうげ)、塀(へい)、搾(しぼる)、枠(わく)  笹(ささ)、麿(まろ)、腺(セン)、粍(ミリ)

蜊(あさり)は中国漢字。
働、腺、粍、鯰は中国でも使われている。
(井上ひさしの日本語相談、朝日新聞社)

ーーーーーー

クイズの答  陰

   さらに簡体字を勉強したい人

         

ここをクリックすると 香港旅行記の始めのページに戻る。