ドイツ語 コーヒー・ブレイク
ドイツ語 コーヒー・ブレイク その48
Feuer geben
火をつけてあげる
来客には自宅のタバコをすすめるのがドイツ人の礼儀ですから
お客になったとき席に座ったとたんにポケットからタバコを
取り出して喫いはじめるのは、よくありません。
誰もタバコを喫む人のない家庭では、タバコの持ち合わせが
ないこともあるでしょう。そういうところでは、頃合いをみて
Darf ich rauchen ? とたずねてから吸います。
同席に女性がいたら、まず女性に1本すすめます。
あるいは女性がすでに1本手にしていたとする。すかさず
火をつけてあげる(Feuer geben)のは、男性のつとめです。
男性が女性や男性に火をつけてあげるのは当たり前ですが、
女性が火をつけてあげるのは、当たり前ではありません。
女性が火をつけてあげてはいけないのです。
夫婦、恋人のあいだならともかくとして、ふつうはしません。
もしそういうことをしたら、「わたし、今燃えているの。
なんとかしてちょうだい」という、ものすごい挑発というかサイン
になります。ですから、その後で何が起ころうと、
裁判で争っても、「いや、彼女は火をつけて促した」という反論を
呼ぶだけです。だから女性としてはマッチなりライターをそっと
渡してあげるだけにします。
☆ ☆ ☆
マナーを知らないトラブルを起こすことがある。