ドイツ語 コーヒー・ブレイク
ドイツ語 コーヒー・ブレイク その45
ドイツの外来語
ポン・フリッツ オランジェン・ザフト
小塩先生の本を紹介しているだけではつまらないので
私の思い出から書きます。
ドイツ人だからといってすべてドイツ語を使ってドイツ語読み
をしているかというと、そうではありません。
フランス語をそのまま外来語として使っている場合もあります。
ドイツの町に行ってレストランでジュースを頼むことにした。
ジュースはドイツ語で Saft というから
オレンジジュースはメニューで見ると Orangensaft
そこで「オランゲンザフト ビッテ」と注文したのです。
ところがウェイターのおじさんは私に「オランジェンザフト」
と聞き直すのです。
だんだんわかってくると Orange はフランス語読みのままドイツで使っていた。
世界中どこにもあるというファストフード。
もちろん盛岡にも数軒ある、ドライブスルーの店。
あそこでおなじみのはハンバーガーとポテトフライ。
最初言葉が不自由なので、どうしてもこの手の店で食事を
することが多かったのですが、ポテトフライは
写真に Pommes 'frites と書かれてある。
これも、このままドイツ語読みにしたら通じない。
ポンフリッツと言いました。
昔、盛岡一高の生徒たちがブリュッセルに旅行した記録を
読んだとき、この食べ物をブリュッセルでは
簡単にフリッツと呼ばれていた
ことを報告していましたね。
したがって技術者のことを Ingenieur と書きますが
読み方はインゲニーアではなく、インジェニーアです。
頭で考えて法則にしたがって発音していると時々
わっと思うことがあります。
言葉とはそういうもので、例外だらけです。
特に多くの人間によって使われる言葉は、たくさんの言語体系
をミックスしたものになりますから、例外が多いです。
英語のスペルが例外だらけで大変ですが、フランス語もフランス人
でさえ間違うといいます。
日本語も外国人留学生からしたら例外だらけで
学習困難な言語なのでしょう。