ドイツ語 コーヒー・ブレイク

  • ドイツ語 コーヒー・ブレイク その24
    Kirchensteuer
    教会税
    
    北欧諸国、スイス、ドイツ、オーストリアなどには現在でも教会税
    という税金があります。これは所得税の3〜9%にあたる、かなりの額の税金です。
    (まるで消費税みたい)
    
    新旧両教会のどちらかに属している以上、必ず税金として納めることになっている
    のです。税務署はこの税金を、所管地区の新旧両教会員数に比例して、
    各教会に送付しています。
    この制度は古いもので、フランスではナポレオンが止めさせましたが、
    ドイツではヒトラーも止めさせることができませんでした。
    だから、ドイツの教会は国家の中の国家のように、地方公共団体なみの
    強い経済的基盤をもった機関なのです。
    
    教会の牧師さんは大学教授と並んで、もっとも高い尊敬を受けています。
    
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    ドイツでは大学も神学(哲学)のある大学が由緒正しい大学と考えられています。
    したがって、工学部だけの大学は新しい大学なのです。
    
    アメリカの博士号が工学でも理学でもなんでも哲学博士という学位をもらうのは、
    ドイツの大学制度の影響だと思います。
    
    アインシュタインが述べていましたが、ユダヤ人と絶対的に対立していた教会が
    ヒトラーに最後まで抵抗したことに驚いていたようです。強制収容所に送られた
    のは、ユダヤ人ばかりでなく頑強にナチスに抵抗した牧師さんたちでしたから。