ドイツ語 コーヒー・ブレイク

  • ドイツ語 コーヒー・ブレイク その21
    Rathaus
    市庁舎
    
    都市の中心には必ず広場 Marktplatz があり、そこでは週日に日を決めて
    市(いち)が立ちます。近隣の農村から野菜、果物、地卵、花などが山のように
    持ち込まれて、灰色の石畳の広場が花壇のようになります。
    
    広場に面して市庁舎 Rathaus が建っています。市役所となぜ訳さないかというと、
    お上が上から支配するのでなく、市民たち(Burg → Buerger)が、町の自治に
    ついて互いに相談しあう(raten する)家 Haus だからです。
    
    都市が興隆してきたのは13世紀末、日本の鎌倉時代ですが、近世になり1618
    年から1648年の30年戦争による全国的荒廃を迎えるまでは、ともかく
    ドイツの市民たちは市民意識を持ち、Rathaus を建て、町を守ったのでした。
    
    ミュンヘンやローテンブルクなどの市庁舎の正面には大きな時計があり、
    日に何度かはそれぞれの町の歴史的逸話にちなんだ人形が出てきてぐるぐる
    回ったりする。それを見るのもたのしいものです。
    
         ☆   ☆   ☆
      
    ドイツの町はどんな小さな町でも、必ず町の真ん中に広場があって、そのそばに
    市庁舎や教会が建っています。
    相談する家 Rathaus なら、結婚 heiraten もやっぱり男女が相談して生活するから
    なんでしょうか。