グリム童話のなかに、ペロー童話と同じような話があります。 たとえば「長靴をはいた猫」もそうです。 これは、グリム兄弟がカッセルでメルヘンを聞き取ったとき グリム兄弟にメルヘンを聞かせたハッセンプフルーク家の娘たちや ドローテア・フィーマンが、フランスから移住してきたユグノーの 子孫だったからです。 ヘッセン地方のカッセルは、カルヴァン派の本拠地のひとつなので、 フランスを追われたユグノーがこちらに移住してきたのです。 そういうわけで、フランスのペロー童話もグリム童話のなかに 流入したのです。 宗教や政治のおかげで、文化が隣国に伝わったわけです。 戦乱の中国大陸や朝鮮半島から、かつて日本に亡命した来た人たちもありました。 ナカ黒の話 ・のこと 翻訳苦労話 影をなくした男の話