ドイツの伝統的な木組の家はどの町にも大切にされている。
ドイツの家の窓には花が飾られている。外を歩く人のためなのであろう。
フランクフルトのレーマーの近くの市庁舎、その他たいていの町の広場に
ファサードが造られ、見る人に何か感動を与えている。
重いトランクをさげて歩いているうちに雨に降られ悲しくなったとき、
8時すぎでもまだ暗い冬の朝ドイツの町を歩くとき、
突然現れた見事なファサードがどれだけ私の心を救ってくれただろうか。
美しい家並みがあって、広場があって、教会があって、市庁舎があって
そして、泉がある。
どの町を歩いても、そんな家の前にテーブルが並べられて、
そこでコーヒーを飲んだりビールを飲んだりしている人々がいる。
で私も椅子に座ってビールなど飲んでいると、蜂が飛んでくる。
でも、みんな平気だ。農場が近くにあると蠅が飛んでくることもある。
のどかな光景を思い出す。
ヨーロッパの国によって家の建築様式は異なるのであろうが、私にはまだ
区別がつかない。
北欧の家とドイツの家は似ているが、違いはあるのだろう。