なにごとも勉強とばかり、よく映画を見た。
ドイツの映画はすべてドイツ語に吹き変えてある。
ただし、アメリカの映画が多くて、ドイツ製の映画はUボート、ローラ、ブリキの太鼓だけだった。
語学学校で学ぶ会話とは違う、生きている短い言葉の会話も場面を見ながらだと理解できるようになった。
最悪なのは、2001年宇宙の旅だった。
宇宙空間のオデッセーという原題のままのドイツ語訳で、
日本でこの映画を見ていたらもう少しわかったのだが、
いきなりドイツ語で見たので全然理解できなかった。
その後、日本でこの映画のビデオ(日本語版)を見て、なんとか理解できた。
2001年宇宙の旅はご存じコンピュータHAL9000の反乱。
HALが、宇宙飛行士を宇宙空間に残して、別れるときの言葉が
原語では good-bye
これがドイツ語だと Leb wohl となっていた。
Leb wohl レップ・ヴォールは「あばよ」、「おたっしゃで」という意味で
もう2度と会わない相手に使う。
Auf Wiedersehen ならまた会う日までということで、中国語の再見と同じ意味。
HALの気持ちを正確に表現したドイツ語だった。
映画は原則として1回ごとに入れ替えをする。
だから何度も同じ映画を見たいときは、それだけ入場料がかかった。
ドイツでは映画は内容によって年齢制限がある。
たとえば 18歳以上 ab 18 (Altersfreigabe: ab 18 Jahre)
16歳以上 ab 16
12歳以上 ab 12
そして6歳以上 ab 6
というのがリミットだった。
つまり5歳以下は映画館には同伴できないということだ。
途中で泣き出すといけないからだろうか。
それは南ドイツの町フライブルクの駅前で発見したことだった。
交通信号が「赤」と「黄色」が同時についた。
次の瞬間に、信号は緑に変わった。
気をつけて見ていると
「緑」→「黄色」→「赤」 ここまでは日本と同じだ。
その次が違う。 「赤」→「赤」+「黄色」そして「緑」に変わる。
つまり、赤からいきなり緑に変わると心の用意ができないから
緑に変わる直前に合図があって、さあ次は緑ですよ
と親切に教えてくれるというのだろうか。
なんとなく親切の押しつけという印象だった。
しかし、おもしろいので4コマの写真撮影をした。
(実は私の写真はあまりよくなくて、帰国してから
その後ドイツ留学した小林先生に頼んで撮影してもらった)
「緑」→「黄色」→「赤」→「赤+黄色」→「緑」
この信号方式はイギリス、北欧、オーストリア、スイスにもある。
ドイツのポストは黄色。
世界のコーラ
右下の日本のポスターは「ヘフシコーラ」となって『 °』がないのが愛嬌。
中国のは「百事可楽」。
ドイツのゴミ箱は頑丈。 ドイツのゴミ箱その2 ドイツのゴミ箱その3 不用ガラス瓶を入れるゴミ箱 新聞や雑誌を入れるゴミ箱