ドイツのこと、ドイツの思い出、ドイツ文化など
   その10

ドイツに今も残る伝統的なこと

Rothenburg ob der Tauber
中世の宝石といわれるローテンブルクも、30年戦争のとき歴史の波にもまれた。
市民の抵抗をやっと破ってローテンブルクに入場した皇帝軍の将軍は
市の役員を処刑することにした。
たまたま勧められた上質ワインを飲んだ将軍は、機嫌が良くなり、
もし大ジョッキのワインを一息に飲みほす者がいたら、処刑をとりけそうという。

そこで老市長がこれに挑戦して、みごとに大ジョッキのワインを一息に飲みほした
ので町は救われたという。
市庁舎隣の建物にあるマストルンクの時計で、毎日11,12,13,14,15時
になったら、将軍と市長が現れて、市長がジョッキのワインを飲みほす動作を
見ることができる。

Dinkelsbuehl
30年戦争のとき、町を取り囲んだスウェーデン軍が、この町を破壊しようとした。
その時、小さな子どもたちが馬の前に身を投げ出して懇願した。
それを見た将軍が子どもたちの中にわが子の面影を見いだして、子どもたちの頼みを聞いたという。
町の広場にある建物に、将軍にひざまづく子どもの壁画を見ることができる。

Weinsberg
Heilbronn郡  ぶどう畑と丘の上の廃墟がある町
11世紀にはヴェルフ(教皇党)とヴァイプリング(皇帝党)が勢力をきそっていた。
この町は皇帝党コンラッド3世に征服され、町の男たちは捕虜として監禁されてしまった。

コンラッド3世は女たちに、自分たちが背負えるだけの貴重品を持ち去ることを許した。
それで、女たちは自分の亭主を牢屋から連れだし、背負って城から去っていったという。
この伝説ゆえ、貞淑な妻たちが夫を背負って歩くパレードが
毎年9月末から10月初めのワイン祭の際にあるという。
この地方はドイツでも珍しい赤ワインが有名である。     

                       

 

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