Feiertage ―― 国民の祝日 ―― 6月 Juni 6月なかばのころには Fronleichnam[フローン・ライヒナーム] 聖体祭がある。聖体を先頭にした行列が見られます。これも 国民の祝日ですが、北独のプロテスタントの圧倒的に強い州に よっては、祝日と認めないところもあります。 またしてもカトリックとプロテスタントの問題か、とお思いに なるでしよう。この両派の違いなどについてはここで触れますまい。 しかし、もうお気づきと思いますが、法律によって定められた 国民の祝日というのに、今まで紹介してきたどの祝日も、キリスト教 由来のものですね。 日本にはそういった習慣がありませんから、不思議な感じです。 だいたい国民の祝日は有給休暇の日で、ドイツでは祝日の就業について 日給50%増しで、この50%の分には税がかからぬことになっている。 その祝日が国の政治とは無関係で、本来キリスト教の教会のなかの お祝いなのです。 これは西ドイツだけではありません。東ドイツでもまったく同じなのです。 東ドイツではこれから長いあいだかけて、次第にこの古い伝統的習慣を 減らしていくことでしょう。それでも Ostern復活節、Pfingsten聖霊降臨祭、 Weihnachten[ヴァイナハテン]クリスマスなどはなくならないでしょう。 むろん東西両ドイツとも政治的な国民の祝日、つまりキリスト教と関係のない 祝日も少しはあります。たとえば東では5月8日が解放記念日(ドイツ降伏の日)、 西では6月1フ日がドイツ統一の日(東ベルリン暴動記念日)で、 このほか5月1日を労働者の日(メーデー)と定めています。 しかしそれ以外には政治的なものは、ほとんどありません。 ヒトラーの政治優位政策への苦い反動があるかもしれません。 An Sonn‐ und Feiertagen geschlossen! 「日曜日及び国民の祝日には休店(館,場)!」 Was fuer ein Feiertag ist heute? 「きょうはどういう祝日ですか」。☆ ☆ ☆
ドイツのカレンダーを送ってもらうことがある。
やはり宗教の知識がないと理解できないことがある。