Ostern und Pfingsten ―― イースターとペンテコステ ―― 4月 Apri1 Ostern[オースターン]復活節(イースター)は、長い冬のあとの、 実に晴れやかな春の祝祭です。十字架上に死んで3日目によみがえった キリストの復活を記念し、祝うものです。 ドイツ各地の町々は3週間前くらいから、イースターのよそおいをはじめ、 あらゆるショーウィンドウに、兎の人形、兎の絵、チョコレートの兎が あふれ、チョコレートの彩色美しい卵が飾りつけられる。 本屋の店頭にも兎と卵と、それに甲虫のおもちゃが飾りつけられる。 これすべて、ゲルマン時代の春祭りの遺風です。 イースターの日付けは、年変わります。だいたい4月前後のころです。 日曜・月曜両日とも、官庁、銀行それにお店もしまってしまいます。 学校も大学もこの後2週間のお休みです。 イースターの2日前は、Karfreitag「キリスト受難の聖金曜日」 という国民の祝日です。それはイースター(復活節)の2日前の金曜日に、 キリストがゴルゴタの丘の上で、十字架につけられたことを記念する ための休日で、まったく宗教的な起源によっています。 この日はキリストの死をおもって肉を食べない。この習慣が 1年中にひろがって、欧米人は一般に金曜日には肉を食べません。 ドイツの祝祭日は、ほんの1、2の例外をのぞいては、全部キリスト教 関係のものです。それほどに、キリスト教がドイツ人の生活のなかに 深く根をおろしているからなのでありますが、他面、ドイツが 近代的統一国家として出発したのが、わりと新しいことのため、 政治・歴史的祝日が少ないせいもあるようです。 5月 Mai 聖霊降臨祭(ペンテコステ)。イースターから50日日、ちょうど 5月の新緑が美しいころに Pfingsten[プッィングステン]のお休みが あります。聖書にもとづく教会の祝日ですが、ドイツでは、 国民の祝日で、学校や大学はほぼ1週間のお休みとなります。 白樺の新緑の枝を折りとってきて、家々の窓や玄関を飾り、クランツ(環) につくって壁にかけ、美しい5月の晴れやかな緑を楽しみます。 新緑は健康と生命の象徴だから、というのです。ベルリーンのような 大都会でも家々ばかりか、車にまで白樺の小枝の飾りをしています。 Frohe Ostern! 「イースターおめでとうございます」。 Ich wunsche lhnen ein frohes Fest. 「佳き祝日を祈り上げます」。☆ ☆ ☆
ドイツのカレンダーを送ってもらうことがある。
やはり宗教の知識がないと理解できないことがある。