ドイツ語 続コーヒー・ブレイク その29
Umweltverschmutzung
―― 環境汚染 ――
環境汚染のことを英語ではpollutionポリューションと言いますが、
ドイツ語ではUmwelt(環境)−verschmutzung(汚くすること)
と呼んでいます。
どこの国もこの問題を抱えています。ドイツで最も緊急の問題と
なっているのはder Rhein ライン河の水質汚染とAtomkraftwerk
原子力発電の問題です。
とくにライン河については、下流のオランダからも激しい抗議
を受け、ここ数年来懸命の努力をしていますが、まだ十分に水が
清くなってはおらず、ライン・ワインほどの輝きをとりもどすに
はいたっていません。でも魚がいっぱい群れ、人が泳げるほどに
はなっています。
ライン河畔のケルンでは、自動車の排気ガスと無数のTaube「鳩」
の糞のために13世紀以来ここに聳えるDom大聖堂の自然石を
だいぶ傷めつけています。鳩の害をどうしたらいいか、懸命
の研究がなされていまず。
こういう問題が起こると、ドイツ人はすぐ徹底的な原因調査と研究を
始めます。場あたり的な処置はしない。時間はかかりますが、
ドイツ人のやることは徹底的です。
このほか、南独のミュンヒェンや、中部ドイツのフランクフルト
では真夏に東京に似たSmog-Warnungスモッグ警報の出ることが
あります。フランクフルトの周囲は湿地が多く、工業地帯の
煙や自動車の排気ガスが散りにくい。ミュンヒェンは、遠い山々
に囲まれた窪みのような地形で、やはりAutoabgasがよどんで
しまうからでしょう。
それでも、これらの町々、そして大都市ベルリーンやハンブルク
などでも同じような問題を抱えつつも、日本から参りますと嘆息が
出るほど全市に緑が多く、公園や街路樹のみごとさには目を
見はるばかりです。
Es ist erstaunlich, wie gruen die Groβstaedte in Deutschland sind.
「ドイツの大都会がなんと緑(豊か)であるか,驚くべきものがあります」。
Jedes Land hat heute das Problem der Umweltverschmutzung.
「どの国も今日環境汚染の問題を抱えています」。
☆ ☆ ☆
環境汚染は世界的な問題。
この分野の先進国であるドイツや北欧に、日本は学ぶことが多い。