Verkehr ―― 交 通 ―― ドイツ国内のLufthansa「ルフト・ハンザ航空」の航空網は全国の 大中都市を結び、鉄道・バスも19世紀半ばから全国網を張り めぐらしていますが、ドイツの交通機開はなんといっても Autoverkehr 自動車(自家用車)によるものです。 その第1の理由は、道路網の完備です。 ヒトラーが、かの有名なAutobahnの創始者だというのは誤りで、 すでに戦前ベルリーン市内にAvus[アーヴス]という名の 高速道路がつくられ、1929年にはケルン・ボン間のAutobahn が開設されています。 このアーヴス都市高速道路で、私も先日、BMWの小型ターボ車で 最高時速230kmをマークしましたが、その私をサッと抜いていく ポルシェ野郎がいるのですから、恐れ入りました。 名車ベンツばかりでなく、ドイツの車は高速を出せば出すほど、 道路に吸いつくように安定がいいと思います。 全国に縦横に走っているAutobahnは、日本とちがって、完全に 無料です。部分的制限を除いてHoechstgeschwindigkeit最高速度の Beschraenkung制限はありません。アメリカや日本のように、 高速度制限を導入すべしという声もありますが、実現には 至らないでしよう。 Volkswagenフォルクス・ワーゲン」などでアウトバーンを 120kmか130 km で走っていると、自分がかたつむりのように 思えます。一般車で160〜180 km 出しているのが、ザラなのですから。 アウトバーンだけでなくて、一般道路でも一応時速制限は100km ということになっていますが、混んでいたりカーヴの多いところを 除けば、みな快調に飛ばしています。 人口密集地つまり市内は50kmに制限されていますが、 これがどこでも実際には50kmで走れるのです。 お正月3が日の東京の都内のようなぐあいです。 道路が良いということは、社会資本の蓄積が比較にならぬ ほど良いということです。 なお、車の前席ではanschnallen「ベルト着用」が近いうちに Vorschrift「法規」で義務づけられることになっています。 Wie schnell faehrt dieser Wagen? 「この車はどれくらいスピードが出ますか」 Wie schnell darf man auf dieser Straβe fahren? 「この道路ではどれまらい出していいのですか」 ☆ ☆ ☆ 高速道路でとばしてもマナーはいい。 無理な追い越しはしない。 片側3車線というのは少ない方で片側5車線というのもある。 山形や秋田の高速道路のように、暫定片側1車線などということはない。