Einkaufen ―― 買 物 ―― 買物の時の基本的表現は、いうまでもなく値段です。 Wieviel kostet das? 「これはいくらですか」。 Wieviel(又はWas)macht das zusammen? 「合わせていくらですか」。 と聞きます。 必ず紙に書いて計算してくれますから、耳で間いた だけでは値段がわからなくても、紙片をもらえばわかります。 紙片つまりレシートです。レストランやカフェーでも同様です。 おつりをくれるときのドイツ人、いや欧米の方法はおもしろい。 まず買った品物の値段を言って、それからおつりのお金を紙幣 貨幣それぞれ1枚ずつ加算していって、最後に、こちらのさし出した お金と一致することを確認します。 日本人のように、さっと頭の中で暗算して、「はい、○○円の おつりです」とは言わないのです。頭が悪いのか、それとも 確実に計算するのか、どちらなのでしょうか。 私には、両方なのだと思えてなりません。 さて店員がいろいろすすめてくれるとき、注文を出すのをため らってはいけません。 Das gefaellt mir nicht・ 「これは私の気にいらない」。 Das ist mir zu teuer. 「私には高過ぎます」。 Zeigen Sie mir bitte etwas Preiswerteres! 「もっと安いものを見せてください」。 Zeigen Sie mir etwas βesseresl 「もっといいものを見せてください」。 こんなふうに、いくらでも注文しましょう。 イタリアでは物の値段を値切らなくてはいけませんが、 ドイツでは値切るという習慣はまずありません。 安いものを買いたかったら、8月初旬から半ば ごろのSommerschluβverkauf 「夏物バーゲン」。2月中旬ごろ のWinterschluβverkauf 「冬物大安売」、というのを狙うといい でしよう。 土産ものにはバーゲンはありません。 Das ist preiswert. 「これはお買い得(安い)です」。 Das wuerde ich Ihnen empfehlen. 「これをおすすめしますね」。 Gut,das nehme ich. 「けっこうですね。これをもらいましょう」。 ☆ ☆ ☆ ヨーロッパ人のお釣りの計算は、まさしく補数の方法。 コンピュータの引き算も補数に基づいている。 彼らの生活習慣から自然にコンピュータの引き算の原理ができてきたのか。