Selbstvorstellung ―― 自己紹介 ―― 私たち日本人は、どちらかというと自己紹介が下手です。とくに 自分の名前は小さな低声で言うくせがある。これはまずいのです。 大きい声で自分の名を言い、相手がのみこめなかったら、折に ふれて何度も言ってあげる必要があります。 ということは、相手の名前も正確に聞きとり、相手が自己紹介 したら、まちがえてもいいからすぐおうむ返しに相手の名を口に 出して言ってみる。そして会話の中では、くり返し相手の名を言 うことが大切なのです。 肩書きのある人、ProfessorとかDoktorは、民主化されたドイツですが 今でも大事ですから、肩書きをつけて相手の名を言うこと。 さて、自己紹介で自分の名前を言うには Mein Name ist Yamamoto, Takashi Yamamoto. と2度ゆっくり Familiennameのところを強めて言ってあげる のが親切です。日本式に謙譲の美徳のつもりで声を低めてはいけ ません。 Ich heiβe . ..よりも Mein Name ist ‥.の方が丁寧です。 ということは,相手の名を聞くときにもあてはまることで、 Wie heiβen Sie? とは実際には言いません。そうではなくて、 Wie ist lhr Name, bitte? と言うほうがよろしいのです。この方が丁寧な言い回しです。 電話口ではこの表現でもいいけれども Wer ist bitte am Apparat? と聞きます。 さらに身分・職業・国籍を紹介するときには一切の冠詞をつけ ません。 Ich bin Japaner(Japanerin)のように。 Wie ist lhr Name, bitte? 「お名前は,恐れ入りますが」。 Was sind Sie von Beruf? 「お仕事は何をしていらっしゃいますか」。 Ich bin Student(Studentin). 「私は(女)学生です」。 ☆ ☆ ☆ 名前を正しく覚えるのは、相手に対して礼をつくしたことになる。 職業がら学生の名前をなるべく覚えるようにしている。 何かにつけて名前を言いながらよびかけたり話をするのがいいようである。