ヨーロッパ旅行記(6)

37回目から40回目まで
 パリ、ユーロスター、ロンドン、猿岩石

ヨーロッパ旅行記 その38

10月18日 パリ編6
パリの総括 パリからロンドンへ

パリで2泊したホテルは大きな大きなホテルだった。

が、大きすぎてサービスがよいとは言えなかった。
朝のチェックアウトでも宿泊客の列が続いて時間ばかりかかった。

でも、特に不愉快なこともなかったので、まあまあでした。
隣の部屋の水を流す音が聞こえてくるのは驚いたが。

エレベータも食堂も日本人客であふれて、
まるで東京のホテルにいるかのようであった。

朝食のバイキングといっても、あまり品数がなくて、
みんな、あのノルウェーの本格バイキング
が懐かしいと言った。

(北欧バイキングはともかく、
イギリスの朝食はボリュームたっぷりなのに、
大陸の方はコンチネンタル・スタイルといって、あっさり朝食です。
特にパリの朝食が貧弱だったわけでなく普通だったのです)

座席も余裕があまりなくて、朝も早くから座る場所を探すのに
苦労する人が多かった。

飛行場からホテルに案内してくれた、
よくしゃべる日本人の女のガイドさんは、

このホテルの近くの食料品店のことを教えてくれたので、
水やおやつを買いに行ってみた。

頭を布で覆った女性が店番をしているので、
どうやらイスラムの人かと思ったが、
朝8時には開いていたし、お釣りもきちんと返してくれるから、
感じがよかった。

彼女は息子が小学校に行くのを朝送っていた。

そこでは、飴などたくさん買って日本の家族にお土産として
持ってきた。 この手のものは家族に喜ばれるのです。

昼食はムール貝
店はLEONというベルギーに本店のあるレストランの
チェーン店のようだが、フランスでも人気があるらしく
店内は満員。

我々の食事はいつも予約しているから、
どんなに混んでいても、席は確保されている。

南部鉄器のような鍋に、ワインで煮たムール貝が山のように
どっさり出され、全部食べられるのかと思ったら、
美味しくて全員残さず食べてしまった。

薄い塩味のスープがまた美味しくて、これもほとんどスプーンで
飲まれてしまった。

つまみにはポテトフライ あのマクドナルドで食べられるやつです。
本場のフランスではポン・フリッツといい、ドイツでもこのフランス語の
ままに名前を呼んで客は注文する。
(フレンチポテトですから)

このポテトをつまみにムール貝でだしの出たスープを飲むのは
おいしかった。

コーヒーが出て、各自に金貨の形のチョコレートが1個出された。

誰かのコーヒーカップにチョコが載っていない。
またみんな私の顔を見る。 注文係りだ。

そこで、フランスでは英語で、コーヒー皿
を指差し、
チョコレート・プリーズと叫んだ。

ボーイさん何を勘違いしたのか
(美味しいチョコレートたくさん欲しいと思ったのでしょうか)
私のところに金貨のチョコレートを20個近く持ってきた。

金貨のなかった人は、1個で十分、あとはあなたが持っていけ
というものだから、それを苦心して日本まで持ってきた。

インターネットの記事でも、ベルギーのチョコが
美味しいと評判ですね。
このベルギーのチョコは家族にも好評でした。

このレストランはベルギーの系列なので、例の子どもの彫刻が階段の踊り場に展示されてあった。

ムール貝は三陸にもありますね。
岩手の特産品として出荷している。

教育学部の生物学のホヤ研究のK先生によると、岩手の貝は本場のムール貝とは
違う種類だが、同じ仲間(属)なのでムール貝として料理できるでしょう、
と教えてくれましたね。

先日、盛岡のスーパーで売っているムール貝を見たら、
岩手産のムール貝は大きくて、しかも貝がらをとってある。

あのフランスの(ベルギーの支店の)ムール貝料理のムール貝は
岩手産の半分もないくらい。
しかし、ムール貝を貝の中から取り出して食べるのも いいものだ。

昼食がすんだら、EURO STAR でロンドンに向かう。

公式eurostar ユーロスター案内が見られます。

EURO STAR はバリ北駅から出る。
昔、バリからベルリン行き寝台車に乗ったことを思いだした。
同じ北駅のフォームだった。

飛行機並に早いから、機内食のようなワゴンを持ち運んできた。
グリーン車は3人がけ。 
日本なら同じ広さの新幹線でグリーン車は横に4人。

みんなは、サービスの2人の女性が小柄で品がよくてかわいいといって
本人たちに断って、さかんに写真やビデオに撮っていた。

私の隣に座ったフランス人(あるいはイタリア人)風の男性は
ビジネスマンか 携帯電話やノートパソコンを取り出して、
それらを盛んに使って忙しかった。 ユーロスターの24時間仕事しそうな男。

ビジネスマンは日本の専売特許ではない。

ユーロスター車内 一行はそうそうたるエンジェニア。


ユーロスターの荷物置き場。ヨーロッパの列車は大きな荷物が置ける。

無事ロンドンについて
その晩の夕食は日本食レストラン。

バスでそこに連れて行かれる。
外だけ見たら、大きな赤ちょうちんがぶらさがっている
焼鳥屋風の店。

えっ、ここに入るのとみんな思ったのだが、意外にも中は広い。
日本間の座敷もあって、完全に盛岡の八幡町にきたみたい。
日本酒 灘の酒があるのを見て 冷酒を飲んだり、
みんな、たちまち元気になった。

鍋も熱くなり中身もすっかり煮えて、すばらしい夕食だった。
 店の名前は「多聞」でした。

明日はロンドンから帰りの飛行機に乗る。

最近、ユーロスターで火事があったようですね。
乗客は緊急避難の横穴トンネルに逃れたとか。
列車がトンネルを通過するのは20分くらいだったが、我々は無事でよかった。

   

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