ヨーロッパ旅行記(5)

31回目から36回目まで
 コペンハーゲン、北欧のこと、パリ、パリの橋

ヨーロッパ旅行記 その33

10月17日 パリ編1
パリの市内自由見学

夕べ10時半すぎに飛行場からホテルまで案内してくれた現地のガイドは、
実によくしゃべる日本人の女の人だ。

しかし、話す内容は的確、かつ旅行者に役に立つ内容である。
ガイドという職業に慣れている。

このツアーは行く先々で現地のガイドがつき
日本語で親切に説明し案内してくれるのがよい。

最初の予定では
17日はコペンハーゲンからパリに飛行機で移動することに
なっていて、昼から市内見学とセーヌ川の見学をする予定であった。

ところが 前夜のうちにパリに到着してしまったから、
はからずも
午前中は自由時間になってしまった。

みんな喜んで各自あちこちへ散らばっていった。

あいにくパリは小雨であった。

それでも、10名のグループは凱旋門からシャンゼリーゼを
散歩することにして出発した。
私もこのグループに加わった。

一行の中にはパリが2度目というK氏がいて、
K氏は手際よくみんなのためにパリの地下鉄の回数券を買ってくれた。

乗り場も案内板を見ながら無駄なく進み、たちまち
地下鉄で凱旋門に到着した。

ここから地上に上がって、目指す凱旋門はすぐそこ。

ところがどうしたことか、我々のあてにしていた地下の連絡通路
には鉄の扉がふさがって、凱旋門には行くことができない。

それではと、もう一つの連絡通路を目指して行ったが
そちらもダメ。

やはり、ストのせいで見学できないのか
と諦めかけたが、
凱旋門をよく見ると、数名の人が中に入っているではないか。

凱旋門のロータリーはものすごい車の行列が続き、
車がグルグル回っている。

間違っても、車道を横切り、車の脇を通って行ける所ではない。
すなわち地上から凱旋門に入ることは困難。

絶対にどこか地下の連絡通路があるはずだ と我々はよく観察したら、
シャンゼリーゼ方面から地下に入る通路が可能性がありそうだ、
と判明した。

苦心惨憺やっと連絡通路を見つけて、なんとか小雨の中、
我々一向は凱旋門にたどり着いた。 そこには大きな花束が添えられていた。

あとでガイドから聞いたが、
ドイツの大統領がフランス訪問をしていたので、
フランス戦士に敬意を表するため献花したのであろう。

誰からともなく、凱旋門の上に登ろうということになった。

エレベータがあるはず。
しかし、まだ早くてエレベータの鍵はかかっていた。

10時になればエレベータに乗れるはず
と誰かが言う。 そして10時まであと数分。

その時にまたフランスに慣れているK氏が
エレベータの乗車券を求めに地下に降りていった。

やがてエレベータ乗客整理用の鎖が張られ、
乗客の列がならび、K氏もみんなの乗車券を買い求めて、
地下から上がってきた。

エレベータに乗ったら1分もかからないで、もう終点。
あとは階段を少し昇って、凱旋門の展望台に着く。
パリの市街がよく見えた。

十分、町を眺めてから 展望台の階段を下って、中の展示室を見た。
凱旋門の色々な設計案が紹介されてあった。

お土産の売店もあった。
絵はがきを買った。そして日本までの切手を買った。

最初、札を出したら大きすぎてダメという。
それでいくらだと英語で聞いたら
「ゴ」という。
5フランを日本語で言ったわけだ。

本当は5フランより少し安いのだが、
1枚でちょうどよい切手はなく、何種類かの切手を組み合わせなければ
ならないということをガイドから聞いていたので、
まあ、5フランでもよかろうと思って、5フランのコインを渡した。

凱旋門の上の売店のおばさんは日本語ができる !

そういうわけで雨だったので凱旋門の写真は写せなかった。

凱旋門の上から写した写真です。
        

それから凱旋門を降りて
我々はシャンゼリーゼを散歩した。
花のパリのシャゼリーゼを小雨にぬれながら歩く。

両側の道は最近駐車の道を歩行者道路に直したということで、
非常に広くて歩きやすかった。 両側の店はみな美しかった。

フランスの国旗と並んでドイツの国旗が
シャンゼリーゼの両側にぎっしり並んでいる。
いつもこうなのかと思ったら、
ガイドがバスの中で説明してくれたが、ドイツの大統領が来たから、
相手国の国旗を並べたということであった。

後で聞くと、シャンゼリーゼのカフェに入った人もいたようだ。

疲れたらいつでも地下鉄に乗ればホテルまで地下鉄1本で帰られる
ので、気は楽だった。

途中で疲れた人は、地下鉄でホテルに戻ったりしたので、
最後のゴールのコンコルド広場まで行ったのは
5名だった。

歩いているうちに雨もあがり散歩によい天気となった。

コンコルド広場から地下鉄の駅をホテルの従業員に
教えてもらい無事ホテルまで帰ってきた。

ルーブル美術館に行きたかったのだけど、
ストのため閉館ではないかという噂が流れた。
また誰かが行って、閉館であることを確かめてきた
そうである。

午前の部の自由行動は終わり。

凱旋門の上の売店のおばさんが日本語ができたように、
外国でも日本語を理解する人がたくさんいます。

聞いてはずかしくなるような話を、
外国では日本語がわからないからといって、
日本語でしないほうがいいです。
(東京でも盛岡でも、そばにいる外国人が、
我々の話す日本語を 理解していることもあります)

シャンゼリーゼのキオスク。

   

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