ヨーロッパ旅行記(4)

25回目から30回目まで
 コペンハーゲン、スカンジナヴィア・リンク見学、パリ

ヨーロッパ旅行記 その28

コペンハーゲン編4

>10月16日
>パリの航空スト対策
>このあおりで本日の予定はおおはばに変更。
>2つの班に分けて
>本日16日のうちにパリに移動する。
>最初に行くグループは添乗員さんが誘導するが
>後からのグループは
>団長の私は、残りメンバーと一緒に講演を聞いて、きちんとお礼を言って
>日本からのお土産も手渡して
>残ったグループを引率する。

午前中は22名一緒に行動する。

オーレンス・リンク(デンマークのシェラン島とスゥーデンの間の
オーレンス海峡を道路と鉄道で連絡する計画)は見学する時間は十分ある。

こちらの会場は飛行場の近くで、実はホテルからも近い。
(ホテルも飛行場もシェラン島でなくアマー島にある)

ただし、 午前中の見学が終わったら、
先発グループの飛行場は搭乗まであまり時間がないから、
今から30分間に荷造りして、いつでも出発できるよう準備するように、
との添乗員さんからの説明があった。

後発グループは午後の講演の後にも荷造り時間が残っているから、
だいたい用意しておけばよい。

午前の見学が終わったら、まず全員ホテルに帰って、
先発グループは飛行場へ向かう準備。

それから、
後発グループはコペンハーゲン市内のレストランで食事。

その間に先発グループはホテルから飛行場へ移動。

まもなく食事が終わった後発グループはバスでホテルに戻り、
3時から最後の講演を聞く、 という慌ただしいスケジュールを聞かされました。

オーレンス・リンクの見学です。
まずバスで飛行場の近くにある説明会場に行きました。
ホテルから30分以内の所。

ここでも前日のグレートベルトリンクのように、
一般市民に説明するための展示館がありました。

まず別室でOHPを使って、このオーレンス・リンクの計画や、
建設工事の説明がされました。

     

この建設工事は始まっていますが、
デンマークのシェラン島とスゥーデンの間に
人工島を造り、それらの間をトンネルや橋で結ぶのです。

なかなか工事開始が決まらず、
デンマークの積極性に対して、スウェーデンは消極的だった とこぼしていました。

いずれヨーロッパ大陸とスカンジナヴィア半島が道路や鉄道で
結ばれたら、スウェーデンも発展するはずなのに、
スウェーデンは 恩恵を受けるのはスウェーデンよりデンマークの方と、
思っているようです。

人工島の近くに天然の島があったので、
どうしてその島を(結んで)利用しないのか質問したら、
その島は野鳥の繁殖地なので、生態系保護のため、
建設工事には利用しないのだそうです。
 さすが、北欧はすごい。

また人工島の形の一部に、いかにも流線形のラインが入っていて、
人間の手を加えたテクニックを感じるので、そこも質問したら、
昨日と同様、海流に影響を与えない(潮流の現状を全く変化させない)
ゼロ・ソリューションという考え方によっていることを説明して
くれました。

水路実験などで確認した流線形を取り入れているわけです。

この道路や鉄道が、現在のコペンハーゲン国際空港の隣に造られるから、
その分便利なのですが、
前からいる住民のそばに新しく道路や鉄道を建設するため、
住民対策として大きなフェンスを設けるそうです。

そこでまた質問したのは、
車や鉄道の騒音よりも飛行機の騒音の方が大きいはずなので、
住民が始めから飛行場のそばに住んでいて航空騒音に慣れているなら、
交通騒音など平気ではないのか、 と質問したのです。

それに対して、住民からの返答は、
飛行機の音には慣れたが、車や列車の騒音には慣れていない、
というものだったそうです。

 これには笑ってしまいました。
 騒音問題は、物理的な度合いより心理的な度合い

講演の後は 展示室の見学をしました。  
ORESUNDの入場券はプラスチックカード。
テレフォンカードと同じ形。
記念にみんなもらってきました。

ちょうど、デンマークでは、その日は小学校など休日で、
展示館の中にパトカーが設置されて、

子供たちがパトカーに中に乗り込み、ライトをつけたり
ハンドルをさわっていました。
 デンマークの子供の日

その後、
飛行場の近くの工事現場にも案内され、
トンネルの入口にも入りました。

ここらは飛行機あり鉄道あり道路ありで、
将来は非常に便利になるなと感じました。

住民については、
昔から住んでいる金持ちと低所得者の2種類の住民から
なるそうです。
その土地の特性があるのでしょうね。

午前中の見学は無事終わり、
これから午後の慌ただしい予定に移っていきます。

   

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