ヨーロッパ旅行記(4)

25回目から30回目まで
 コペンハーゲン、スカンジナヴィア・リンク見学、パリ

ヨーロッパ旅行記 その27

10月16日 コペンハーゲン編3
パリの航空スト対策

昨夜のことでした
>添乗員さんから電話がかかってきた。
>ちょっと話があるから、部屋に来るというのです。
>17日にフランスの航空ストが行われるようである
>そこで彼は3つの提案をしました。
> 1.17日にブリュッセルにまず飛行機で飛び、ブリュッセルから
>   TGVでパリに入る。
> 2.前日の16日に飛行機でパリに行ってしまう。
> 3.スト中止になるまで、コペンハーゲンで待つ。

この日はもう9時前にはホテルのフロントにみんなが集まって
対策を相談しました。

それまでに私も朝食で会ったメンバーに事情を説明しておいたから、
たいていの人は知っていました。

みんなは
飛行機の座席を新しくとったり、ホテルの予約をしないと
いけないので、
可能性のある全部の案を並行して進めて、実行可能な線でやるしかない
という結論でした。

添乗員さんは、 もしかすると2つの班に分けて、
本日16日のうちにパリに移動するかもしれない。

最初の班と後の班に別れて移動するとしたら、
どちらの班を希望するかと全員に聞ききました。

もう手回しよく午後すぐの飛行機に11名の席を予約しているそうです。
おやおや。

しかし、最初に行くグループは添乗員が誘導するが、
後からのグループは、午後の講演を聞いてから夕方の飛行機で移動
してほしい。

だから団長の私は必ず講演を聞いて、きちんとお礼を言って
日本からのお土産も手渡して、
残ったグループを引率して来てくれというのです。
(日本からの土産は塗り物で、昨日 講演と案内をしてくれた
 Kaj Grannさんに差し上げたら、非常に喜んでいました)

(彼らはもらったその場で開けて、早速お礼を言う)

私もしかたがないと覚悟を決めました。

こういう場合だから、午後の講演はキャンセルしてはどうか、
という意見も出ましたが、
土木学会東北支部が正式にデンマークの建設省のお役人と約束した
講演なので、たとえ半数でも講演を聞いてからパリに移動する
のが礼儀である。

失礼なことをすると、以後このプロジェクトに興味のある日本からの
視察団が続くはずなのだが、
最初の印象が悪いと、
これから将来、日本からのお客さんの見学は困難になる
と説得され、
まあ最悪私一人でも話を聞きましょうという気になりました。

もちろん11名で講演を聞くわけです。 通訳もつきます。

そうと決まれば、ある程度の準備をしないといけない。
オーレンス・リンク(デンマークのシェラン島とスゥーデンの間の
オーレンス海峡を道路と鉄道で連絡する計画)は午前中。

こちらの会場は飛行場の近くで、実はホテルからも近い。
出発までにまだ30分ほどある。
それから荷造りしたり、買い物をしたりと、みんな駆け回りました。

   

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