ヨーロッパ旅行記(3)

19回目から24回目まで
 ロンドン、アムステルダム、スタバンゲル、ムーミン・トロル、コペンハーゲン

ヨーロッパ旅行記 その20

10月14日 スタバンゲル編2
ドイツ式窓

ごく早朝、ホテルの部屋で

スタバンゲルのSASのホテルは豪華だったが、
部屋の窓のハンドルを見ていたら
ふとドイツの家の窓を思い出した。

ドイツの家の伝統的窓の作りは、ドイツの匠(たくみ)の手になっている。
イギリスやフランスのような単純な開け方ではない。

右手のハンドルのレバーが下になっていると、閉めた状態。

このレバーを水平において窓を開くと、窓は縦の左枠(鉛直軸)を
軸として横に大きく開く。

これは普通のあけ方だから驚かない。

このレバーを上にもってくる(下にすると閉じた状態)。
こうして窓を開けると、なんと窓は下の横枠(水平軸)を軸として

上が開く。下は閉じたままなので
部屋を留守にして外出するときの換気にはよい。

昔、ドイツのフライブルクで語学学校に通っていた時、
下宿していた家の主婦が、この開け方をして留守中に風を入れて
くれていたのだが、部屋に帰って驚いた。

閉めておいたはずの窓が開いていて、しかも上だけ開いている。
窓をこわしてしまったのかと、あちこちいじっているうちに、
このドイツの窓の巧妙な製作について書いてあった本のことを思い出した。

ドイツの職人の巧妙さに感心したことがある。

犬養道子さんの本に書いてあった。

スタバンゲルのホテルで、懐かしいドイツ式の窓におめにかかったので
嬉しくなった。

ガイドさんによると、もっと巧妙なのは、
私が確認した3通りだけでなくて、4通りに開く
そうである。

今度、機会があったら確認したい。

この窓の方式はドイツが元祖かノルウェーが元祖か。

後日
デンマークで別のガイドさんに聞いたら、
デンマークにもこの窓はあるそうです。

ドイツ流の窓の開け方。上だけ開いているのが見えますか。


ふつうに開けた場合。レバーが水平になっていることに注意してください。


ミュンヒェンのやまねこさんの写真(上手に写されているのでお願いしてここに紹介させていただきました)
 画像をクリックすれば大きくなります。

   

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