ヨーロッパ旅行記(1)

1回目から10回目まで
 ロンドン、ドンカスター、ハンバー橋

ヨーロッパ旅行記 その2

10月10日
成田−ロンドン 飛行機の中で
  JL 401 11:50-16:25
JALにはカー・ナビゲーションのような
自分の飛行機がどこを飛んでいるかを表示するシステム
がありました。
名付けて
   JAL
フライト・インフォメーション
  システム

スクリーンにユーラシア大陸の地図が映し出され
この飛行機の位置が出発点からの矢印で示されています。

飛行機の速度、
目的地までの距離、
外気温、
現地時間、
到着までの時間
も表示されています。

 もちろん英語と日本語とで。

これは便利
 なぜか
 informed consent を思いだした。

かくして一行は シベリア上空だ、
あれはバイカル湖ではないか、
など元気に窓の外の景色を楽しみました。

機内食も楽しみ。
中には 早速、日本酒をオーダーする人もいました。
私は隣のメンバーの方と一緒に白ワインを飲みました。

タバコを吸う方は、飛行機の中の禁煙12時間は辛かったようです。

  ☆   ☆   ☆

「人は旅に出て、自分の器の分だけを持ち帰る」という言葉を
読んだことがあります。生まれて初めての海外旅行をする直前
の浮かれた気持ちが、いっぺんでぺしゃんこになったものでし
た。人生という旅でも、同じことが言えるのかもしれません。
旅をして、人は結局自分のもとに帰ってくるのであり、すべて
の見聞も経験もつまりは自分の能力・容量以上のものは持ち帰
れないのでありましょう。

多くの人に会い、またヨーロッパでしか開かれない村々の教会
のポリフォニックな鐘の音を聞き、石造りの教会や家々を見、
現代科学技術のさまざまな展示物に触れつつ、なんとしばしば
大急ぎで眺めて簡単な解説を加えてすませてしまうことが多い
ことでしょう。自分自身の目で見、耳で聞いて、対象がこちら
の中に入ってくるのを忍耐をもって待ち、やがてそれらが自分
の内面でひとつのフォルム・形をとることができるように、ひ
とつひとつの出会いを大切にしたいと思います。
(小塩節:ドイツ語続コーヒー・ブレイク 日本放送出版協会)

15年前にこれを読んでドイツへ行ったものでした。
今回のヨーロッパの橋を見る調査団も
せっかくの機会を生かすには、私の能力を高いもの
にしないといけません。
といっても今となっては泥縄で、ふだんからの真面目な
勉強が大切だということを思いしらされました。

   

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