フーリエ変換・ラプラス変換 平成14年度 応用化学科3年生

第7目のアンケートから

出席カードに、本日の講義でわかったことやわからなかったことを書いてもらいました。
さらに今回は英語教育とか自分の英語体験についても書いてもらいました。

複素形フーリエ級数や複素形フーリエ係数の式から、フーリエ変換やフーリエ逆変換
の公式を誘導した過程はなんとか理解できた。
しかし、微分方程式を解くときに、このフーリエ変換やフーリエ逆変換の公式を
どう使うのかは説明がなかったので、わからなかった。

というものが多くおおむね理解されたようだった。
しかし、中にはオイラーの公式がよくわからないというものがあり、
おいおいと思ってしまった。それは高校の時に習ったのではないか。
三角関数と複素数を結びつけるオイラーの公式は、大学の数学にとって常識なのです。

本日の講義はすでに学んだフーリエ級数とフーリエ係数を計算する公式をもとに
その式にオイラーの公式を適用して三角関数の表現を指数関数に書き改めたのです。
そして、後は積分の変数などを書き換えて、一般に使われているフーリエ変換の公式に
化粧がえしただけなのです。
だから、オイラーの公式を使って三角関数から指数関数に直すところがわからない人は
もっと以前の数学の復習をしないといけません。また、出発式は既修のものなのですが
あれからわからないという人は明らかに勉強不足です。復習3〜4時間必要

実際にフーリエ変換の公式を作って具体的な微分方程式を解いて見せたら
よかったのだが、今までの反応を見ていると、そもそも微分方程式を
簡単な他の方法ででも解いて見せるのはこれからやったほうがよいこと。
したがって今後微分方程式をラプラス変換などで解いて見せて、
その時に時間を見つけてフーリエ変換の実際をやってみたいと思う。

英語についてはたいてい自分の英語力不足を認識しているようだ。
特に会話能力は経験も不足していて実際の場面になったら困りそうだ。
専門の学校に通って会話能力を身につけるべきだと思っているものも少なくない。

教養教育として必修の英語(コミュニケーション)を履修したものは、英語を話す、
聞くことに役立つ内容だったと感想を述べている。

今年度から工学部カリキュラムにも、工学英語(たとえば化学英語)ができたので
役に立つ英語という意味では少し改善された。

2〜3名は短期間の語学研修の体験があり、会話の必要性と意義を認識していた。
また毎週ラジオで英語番組を聞いて英語能力維持につとめるものもいた。
文法や読解力にかたよる教養教育の英語を批判するより、こうして自分で努力する
学生の方が将来のびるだろう。神は自ら助けるものを助ける。

1/i=−i  ?
これは 1/iの分子分母にiをかけるわけです。
そうするとi/(i*i)=i/(−1)=−i
となるのです。