建設環境工学通論 平成14年度 応用化学科&材料物性工学科3年生
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電子メールできた第一号
[ビオトープ]
1.ビオトープとは
ギリシャ語の Bios(生命)+Topos(場所)が、 ドイツ語の Bio(生き物)+Top
(場所)を意味する言葉として、Biotop(=「生き物の住む空間」)の言葉と
なったドイツ語の合成語です。
そしてビオトープ事業とは、生き物が住める生態的空間を、保護・保全・復元・創出
することです。
具体的には、大きくは森林生態系や河川生態系、海洋生態系から、小さくは乾燥し
た壁やコウモリの産室といったものまでが、それぞれ一つのビオトープとしてとらえ
ることが出来ます。
また、バラバラに隔離されてしまった森や公園を緑の回廊でつなぐ(コリドー)こ
とや、森(公園)と森(公園)の間に踏石ビオトープを作ったりして、動物の移動を
可能にすることもビオトープなのです。
原則として、
・食う食われるの生態系を忘れないこと。
・土着の動物、植物の種のすべてに配慮すること。
2.なぜ、21世紀はビオトープなのか?
日本の生き物の現状は、
哺乳類 3種に1種
鳥類 5種に1種
爬虫類、 3種に1種
両性類 3種に1種
淡水魚 4種に1種
維管束植物 4種に1種 が絶滅に瀕しているのです。
また、世界規模では、年間4万種 つまり約10〜15分に1種類がこの地球上から消
滅していると言われています。
街はコンクリートジャングル、チョット前まで山だったところはドンドン開発され
生き物が住める環境が少なくなってしまいました。 そこで、ビオトープの出番なの
です。
街へはチョットしたところへ生き物が住める空間を造り出し、まだ自然が少しでも
残っている所は保存するように、そして、開発しなくてはいけないところへは、生き
物が住める工夫を取り混ぜていけるようにしていくことがビオトープなのです。