建設環境工学通論 平成14年度 応用化学科&材料物性工学科3年生

第2回目のアンケートから

出席カードに本日の感想などを書いてもらいました。
以下に紹介します。

[本日のビデオを見てわかったこと。]

橋や道路は人間の生活になくてはならないものである。昔から栄えているところは
そういう点が非常に発達していると思った。橋の技術は倒壊などの事故がきっかけで
進歩していったということが理解できた。

産業革命で鉄の大量生産が実現し、鉄道輸送時代を迎え橋やトンネルの建設が盛んになり
それでも最初からうまくいくわけはなく何度か失敗しながら技術の発展する様子が
わかった。環境問題のことも勉強したい。

2000年前のフランスのガール橋やイタリアのアッピア街道などが今も残っている
ことに驚いた。力学の研究をしたレオナルド・ダ・ビンチ、アルプス越えの道路を
作ったナポレオンなど、多くの人の仕事うえに今の土木工学があると思った。

フランスで王様が土木大学を作り、フランス革命後に、ナポレオンもその学校を大事にして
その大学で数学や物理学の最先端の研究が行われ、そこを卒業したエンジニアたちが
ヨーロッパで活躍したことを知った。

ロンドンのテムズ川の底を掘るシールド工法に興味を持った。
(トンネル内の水を排除するため圧搾空気を使うので、潜水病などがあったのです)

江戸時代の日本の土木工事で、洪水対策として利根川の流れを変えたことや、
江戸の水道としての玉川上水を作ったということは、初めて知った。勉強になった。

スイスの悪魔の橋というのは、いかにも恐ろしそうな橋だと思った。
(これは橋の文化史にも終わりの方で、その写真が紹介されています)

歴史を学んでみると社会資本の整備に伴い土木工学が必要とされる背景がよくわかった。
イギリス、フランス、アメリカ、日本など他国との競争の中で技術が発展していったが、
技術を互いに交換しあったらもっと優れた技術が生まれたかも知れないが、
やはり競争しあう中で磨かれていくものなのかもしれない。

橋、上下水道、鉄道などの今日に至るまでの発展についてわかった。
みんな普段何気なく使っているものばかりだが、色々な学問や技術の発展に伴って
進歩してきたことがわかった。世界最初の地下鉄がイギリスに作られたことを初めて知った。

ビデオを見て印象的だったのは、時がたつにつれて橋の構造が変わっていったことで、
写真で見た感じではだんだん形がスリムになっていって無駄な骨組がなくなっていった
感じでした。

[講義のすすめ方に関する意見など]

今回は両側にあるモニター画面にも写ったので見やすくて好評だった。

けっこう橋の形など観察していて、たとえばブリタニア橋はなぜ箱形なのかという
質問もあった。これを解説するには時間が必要で、後で時間があったら補足したい。

依然として、ビデオを見ただけでは感想文の書けない人もいる。
メモが取れないとか書いているが、こういう形式の講義で把握することに慣れて
いないのだろう。訓練不足というか、あまりにも高校や予備校でお膳立てしてくれる
授業になれたせいだろうか。しかし、大半の学生はなんとか理解して
自分の言葉でまとめている。