餃子
   その起源は

餃子の発祥地はロシアか中国か。

                

トルファンのアスターナ遺跡から発掘 砂漠の中から見つかった点心  砂漠の中から見つかった点心  砂漠の中から見つかった点心
これらの菓子は死者の供物であろう。餃子やワンタンの起源と考えられる。

漢代 張騫(ちょうけん)が西域から小麦粉の食文化を中国に持ち込んだという説がある。
しかし、絹が西に伝わり、反対に西の果実や野菜が中国に伝わったように、
小麦粉の食文化も西方から紀元前に伝わってきた可能性が高いと思う。
唐代には饅頭(マントウ あんなし)、包子(パオズ あん入り)、餃子、ワンタンがポピュラーになったらしい。

アフガニスタンにはオシャクと呼ばれる餃子の原形があるという。
小麦粉の皮でニラを包み茹であげる。羊のミートソースをかけ、さらに
ヨーグルトとガシュニチ(コリアンダー)を載せて食べるという。

モンゴル料理では  バンシ(羊肉水餃子) ボース(羊肉饅頭)がある。

ロシア料理には  ペルメニ(羊肉水餃子)がある。
たぶん、タタール人から教わったものであろう。甘酸っぱいクリームをかけて食べる。

 

餃子の起源 中国の麺文化史

紀元前8000〜7000年 メソポタミア北部で小麦の栽培はじまる 紀元前3000〜2000年 小麦が中央アジアから中国に伝わる 戦国時代(紀元前5〜3世紀) シルクロードを通じて石臼が伝えられてから中国でも小麦栽培盛んとなる。 紀元前6世紀の墓から、ぎょうざのような食べ物発見 漢代の書「饂飩」 饂飩とは小麦粉でつくった食べ物全体 北朝のころ。半月形の饂飩が普及した。 唐代のぎょうざの化石 新疆出土 宋代〜元代 小麦粉で皮をつくり、肉や野菜、魚介類などをつつんだ  半月状や貨幣状、花形のものをゆでたり蒸したりして食べる食べ物の説明 明代 餃子や餃餌の名前が登場 麺(餃子、饅頭、パン、麺類など小麦粉製品全体をさす) ・小麦粉を水でこねて平たくのばしたもの 麺 ・それを包丁で切ったもの 切麺 ・包んだもの 麺包 ・ちぎったもの 麺片 ・手で引き伸ばしたもの 拉麺 ・うどんのように線状のもの 麺条 ・細長く加工したもの 麺(宋代以降) もっと詳しい中国の麺文化 餃子に似た食べ物  ネパールのモモ  ロシアのペリメニ、チチラー  アルメニアのヒンカリ  イタリアのトルテリーニ、ラヴィオーリ  トルコのマントゥ  モンゴルのバンシ(あんが羊肉)  ベトナムのバンクン  韓国のマンドゥ(揚餃子にちかいとか) (国際理解にやくだつNHK地球たべもの大百科1 中国 ぎょうざ、ポプラ社)