ウズベキスタン帽子の模様
その意味するところ
上の一つの帽子以外は
四つとも、同じデザインになっている。
そのデザインの意味をある人から聞いたことがある。
人魂のような模様は母親の体内の胎児を表わすという。
その下のアーチ(ドーム)の連なりは、墓を表わすという。
したがって
この帽子の模様は、人間の生から死までを表わすものだという。
−−−−− -奈良女子大の研究資料 −−−−−−−−
「シルクロードのひとびと
-新疆ウイグルにおけるオアシスの生活と文化」
ウイグル人は、バダム・ドッパ(アーモンドの帽子)と呼ぶが
ウズベキスタンでは「唐辛子」の模様とされ
魔除けの意味がこめられると聞く。
新彊大学の先生の話によれば
ひとつは逸話から。昔疫病が流行った際に
バダム(アーモンド)を薬として服用したら多くの人命が救われ
以来人びとはバダムに感謝し帽子に模様を配して
身につけるようになった。
もうひとつはウイグル人の死生観から。
四角形の帽子に配された4つの大きなバダムと、
各面に4つずつ配されたドーム型の縁どり文模様。
これはこの世が4つの世界からなり、四季や方角を表わすという。
縁にあるドーム型の模様は「墓」の形に通じ、
バダム模様は「胎児」にそっくり。
「胎内から墓場まで」という人生哲学を語るものであるという。
くわしくはここ
なお
ウズベキスタンなどの中央アジアの地理や歴史や文化は
国立民族学博物館のホームページにもあります。
韓国や台湾の説明に後に詳しく載っています。