博士課程の報告資料

山本 亮


「 近代木橋の耐荷力算定法と半剛結連結部の剛性評価法に関する研究」
集成材により作られる木橋の設計資料として価値のある研究成果をまとめた。
第1章 研究の背景と目的及び概要を述べている。
第2章ではまず木材の材料特性について述べ、次に集成材の圧縮破壊試験、
引張破壊試験、曲げ破壊試験、せん断破壊試験などの静的破壊試験結果
について述べている。
第3章では材料非線形特性を考慮した数値解析による木材及び
集成材梁の耐荷力算定について述べている。
まず、静的破壊試験より得られた結果を用いて、塑性域の広がりを
考慮した木材及び集成材梁の弾塑性剛性マトリックス法を提案し、
試験結果と比較した。また、直交異方性降伏条件を用いた木材
及び集成材梁の弾塑性有限要素法解析による結果についても述べている。
第4章では集成材半剛結連結部の実大局部試験の静的剛性と
動的剛性の実験結果について述べている。
第5章ではGAを使った実橋半剛結連結部の剛性評価と構造同定
について述べている。
第6章では本論文の結論をまとめている。
  1. 山本 亮・岩崎正二・出戸秀明・五郎丸英博・宮本 裕:集成材部材連結部の
    衝撃応答解析に基づく動的剛性評価について、土木学会編
    木橋技術に関するシンポジウム論文集 pp.49-54(2001年7月)
  2. 岩崎正二・山本 亮・出戸秀明・宮本 裕:横衝撃を受ける平板の衝突衝撃力に
    関する一考察、鋼構造協会鋼構造年次論文報告集 第9巻
    pp.67-74(2001年11月)
  3. 岩崎正二・山本亮・出戸秀明・佐藤和也・宮本 裕:塑性域の広がりを
    考慮した木材はりの弾塑性解析、土木学会編構造工学論文集 Vol.48A(2002年3月)
  4. 山本 亮・岩崎正二・出戸秀明・五郎丸英博・宮本 裕:GAを用いた集成材連結部の
    動的剛性評価、土木学会編構造工学論文集 Vol.49A(2003年3月)

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