ドイツ橋(徳島県鳴門市)
第一次世界大戦のとき青島で捕虜になったドイツ軍将兵約四千人
のうち約千人が1917(大正6)年4月に徳島県板野郡板東町
(現在の鳴門市大麻町)に新築された「俘虜収容所」に集められた。
会津出身の松江豊寿(まつえとよひさ)所長のはからいで、
俘虜たちはかなりの自由を与えられ、地元民に音楽や酪農や畜産などの
技術指導を行った。
大麻比古神社の裏手にある「ドイツ橋」は、帰国前のドイツ兵俘虜
たちが記念に造った橋である。
餘部橋梁(あまるべきょうりょう)(兵庫県香美町)
1912(明治45)年3月1日に開通以来、大切に維持管理されてきたが2007(平成19)
年度から新橋(PC橋)の建設が着工予定であり、100歳を前に使命を終えよう
としている。11基の橋脚(トレッスル)の鋼材はアメリカから九州門司
港で日本の汽船に積替え、明治43年8月餘部沖でハシケに移して陸揚げ
された。地上41mの架設工事を成し遂げた技術力に感心させられる。
タカカウ橋(カナダ・ヨーホー国立公園内)
カナダ最大級のタカカウ滝(推定落差378m)へ向かう遊歩道を歩く
と渡るプラットトラス橋で、タカカウとはクリー族の言葉で「す
ばらしい」という意味である。上弦材の上に木材を添架しており、
公園管理者のやさしい気遣いが感じられる歩道橋である。
明石海峡大橋
神戸と淡路島を結ぶ明石海峡大橋は、全長3911m、中央支間1991mで、世界最長の吊橋である。
主塔の高さは海面上298mであり、東京タワーの高さ333mを考えると、その大きさがわかるだろう。
1998(平成10)年4月5日に開通した。
建設当初は全長3,910m、中央支間1,990mであったが、1995年1月17日の兵庫県南部
地震(阪神・淡路大震災)で橋脚が移動し、中央支間が1m伸びた。
(東北学院大学平成18年度卒業伊藤修氏提供)
安家ほたる橋(岩手県岩泉町)
岩泉町安家にできた最近の形式であるPC2径間連続波形鋼板ウェブ箱桁である。
(岩手大学大学院平成16年度修了櫻庭志歩氏提供)