JavaScriptプログラミング入門


 3.2片持ち梁の計算例
 ここでは、片持ち梁の変位量の計算に必要な入力データをホームページ上の入力フォームから入力し、計算結果を表示するプログラムを紹介します。

  ●片持ち梁の計算プログラムリスト(beam01.html)

  ●片持ち梁の計算結果

(1)関数
 何度もよく利用する計算や処理は、関数として定義しておくと、便利です。
 関数名の付け方は、変数名と同様のルールです。
 関数の記述方法は、C言語と同様です。すなわち、
 function 関数名 (引数1,引数2,. . . .) { 処 理 }
と記述します。関数に引き渡す値が無い場合は、引数は、不要です。
JavaScriptでは、関数の定義が終了する前に関数が呼ばれることを防ぐ為に、 関数の定義は、<HEAD>〜</HEAD>タグの中で行います。
 入力フォームに必要な入力データを入力し、「計算」ボタンをクリックすると、イベントハンドラonClickによって、関数CalBeamDisp()が呼び出されます(5)。関数CalBeamDisp()は、this.formによって、formオブジェクトCalc(4)の値を持っています。

(2)eval関数
 eval関数(evalメソッド)は、入力フォームに入力された文字列を数値に変換します。

(3)オブジェクトYのプロパティ(value)
 入力フォームオブジェクトCalcの中のテキストオブジェクトYのプロパティ(value)に、計算結果(変位量)を設定します。

(4)入力フォーム
 この例では、使用する入力フォームのオブジェクト名を「Cal」と設定しました。
 そして、その入力フォームには、テキスト形式の入力欄(オブジェクト)が6個あり、それぞれのオブジェクト名は、E,I,P,L,Xです。計算結果の表示される欄には、Yというオブジェクト名を付けます。

(5)thisを用いたオブジェク参照
 JavaScriptは、thisという特殊なキーワードを持っています。これは、現在のオブジェクト(curent object)を参照するときに使用します。thisは、メソッドの中で、オブジェクトを参照する時に使用されます。ここでは、formオブジェクトCalcの値を参照します。


■参考図書、参考URL一覧
「JavaScript入門」 半場方人著,技術評論者,1998.
「JavaScript Master Bible」 川崎克巳著,(株)みずき,1996.
一撃必殺JavaScript日本語リファレンス(http://www.shiojiri.ne.jp/~openspc/JavaScript/)

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