パソコンの基本操作
-Macintosh編-
1.Macintoshにつ
いて
Macintoshとは、1984年にApple
Computer社が開発したパソコンであり、GUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)が
普及する契機となったパソコンである。メニュー方式による指示、アイコンやウィン
ドゥなどのメタファの利用による使い勝手の良さは、それ以前のMS-DOSに代表されるようなコマンド入力によるコ
ンピュータ操作のあり方を変え、今日のパソコンに大きな影響を与えている。
現在、世の中のパソコンは大きくWindows搭載機とMacintoshに分類される。
プリンタ、スキャナ、MOドライブなどの周辺機器や各種ソフトウェアも、Windows対応もしくはMacintosh対応と記載されているのが通常である。
DOS-Vマシーン等にインストールされている
代表的な基本OSとしての<
FONT SIZE="3">Windowsに対して、現在のMacintoshにインストールされているのが<
FONT SIZE="3">MacOSである。
以下では、MacOSの
操作方法についてまとめている。
2.電源の入れ方/
切り方
Macintoshの本体にはハード的なスイッチは
なく、キーボードのパワーキーと呼ばれる△のキーを押すことにより起動するように
なっている。
電源を切るときには、主に以下の2通りの方法がある。
(1)メニューバーの特別メニューからシステム終了を選択する。<
/FONT>
(2)キーボードのパワーキーを押すことにより、システムを終了
するかどうかを聞いてくるので、そこでシステム終了のボタンをクリックする。
FONT>
なお、これらの方法は機種によって異なる場合があるので、詳細は
取扱説明書を読んでいただきたい。
3.マウス操作
Macintoshのマウスボタンはひとつであり、
マウス操作は以下の4通りの方法に分けられる。
(1)移動:マウスを画面上で移動する。
(2)クリック:マウスボタンを1回押す。
(3)ダブルクリック:マウスボタンを2回押す。
(4)ドラッグ:マウスボタンを押し込んだままマウスを移動しボ
タンを放す。
また、クリックの動作は、さらに以下の2通りに分けられる。
FONT>
(5)プレス:マウスボタンを押し込む
(6)リリース:押し込んでいたボタンを離す
4.デスクトップ画面
Macintoshの電源を入れてからモニタに最初
に現れるアイコンをハッピーマックという。このアイコンが表示されることにより、
システムが正常に起動し始めたことが確認できる。次に、システムに必要な機能拡張
を読み込む画面が現れ、読み込まれる機能拡張ファイルがのアイコンがモニタ下段に
順次表示される。
それらの後に現れるのがMacOSの立ち上がり画面であり、その画面から探したいものを見つけることがで
きるというところからFinderと呼ばれている(図1)。
図1 Finder
(1)メニューバー:画面の上部に帯状に表示されている部分を指
す。
メニューバー上のアイコン、または文字をマウスでクリックすると
、そこに含まれるメニューがプルダウン表示される。メニューバーには、ファイル、
編集、表示、特別、ヘルプという各々のメニューの他にアップルメニュー(左端)、
アプリケーションメニュー(右端)、入力メニュー(右から2番目)がある。
アップルメニューには、コンピュータの各種設定を行うためのコン
トロールパネルやネットワーク接続機器の選択を行うセレクタ、または各種アプリケ
ーションのショートカットなどが納められている。
入力メニューは、キーボードにおける欧文/和文の入力方法を切り
換えるときに使用するところである。
アプリケーションメニューについては次項5.アプリケーションメ
ニューの使い方にて説明する。
(2)デスクトップ:画面のメニューバー以外のエリアを指す。
FONT>
Macintoshのハードディスク内のファイル、
フォルダ等を机上に出しておくようなイメージである
(3)ポインタ:マウスの動きに合わせて画面上で動く矢印であり
、基本的には黒塗り矢印で表示される。各アプリケーションの操作に応じてアイビー
ムと呼ばれるI型カーソル、白抜き
矢印等々さまざまな表示形態をとる。
(4)アイコン:ハードディスク、ファイル、フォルダ、ゴミ箱な
ど、デスクトップ上で用いられているメタファ(喩え)のことである。
(5)ウィンドゥ:フォルダ等の中身を見る窓という意味でウィン
ドゥと呼ばれる。
ウィンドウのコントロール機能は図2のように示される。
図2 ウィンドウの外観
・タイトルバー:ドラッグによりウィンドウが移動する。ダブルク
リックによりウィンドウが畳まれたり拡げられたりする。
・クローズボックス:クリックすると、ウィンドゥが閉じる。
FONT>
・ズームボックス:クリックすると最大で画面のサイズまでウィン
ドゥの大きさが拡がり、ウィンドウ内のファイル、フォルダをすべて表示しようとす
る。
・シェードボックス:クリックするとウィンドウが畳まれる。畳ま
れた状態でクリックするとウィンドウが表示される。
・スクロールバー(スクロールボックス、スクロールアロー):ス
クロールボックスを移動することにより、ウィンドウの中を上下左右に移動できる。
またはスクロールアローをマウスでクリックまたはプレスすることでも同様のことが
可能である。
・サイズボックス:ドラッグによりウィンドウのサイズを調整でき
る。
5.アプリケーションメニューの使い方
Macintoshでは、メニューバーの表示箇所は
画面上部に固定されており、Windowsのように、それぞれのアプリケーション毎にメニューバーが表示されるわ
けではない。
アプリケーションメニューは、複数のアプリケーションを起動した
ときに、一方のソフトから他方のソフトへと画面の切り換えを行うときに使用する。
Finderのみの場合は、アプリケーションメ
ニュー内にはFinderしか表示されて
いない。
例えば、Simple Textを起動してみた例を図3に
示す。
図3 アプリケーシ
ョンメニューの切り換え
Macintoshおける画面の見せ方は、何枚かの
透明シートが重なって表示されているものと考えるとわかりやすい。
アプリケーションメニューにて、「Simple
Textを隠す」を選択すると、Simple
Textのシートが背面に移動し、かつ見えない状態になってい
ると喩えることができる。
6.Macintoshが動
かなくなったときの対応
コンピュータを使用していればおそらく誰もが経験すると思われる
のがフリーズである。フリーズとは、メニューが開かなくなったり、マウスのカーソ
ルが動かなくなるなど、何も指示を受けつけなくなる状態のことである。このような
場合は、以下の手順で復旧を試みることができる。
(1)commandキー
、optionキー、escキーを同時に押す。(アプリケーションの強制
終了)
(2)commandキー
、shiftキー、パワーキーを同時に
押す。(再起動)
(3)Macintosh本
体の電源ボタンを押す。(電源を強制的に切る)
その後、キーボードのパワーキーを押して起動する。
なお、これらの方法は機種によって異なる場合があるので、詳細は
取扱説明書を読んでいただきたい。