airplane accident

台湾の台北国際空港で2000年10月31日午後11時18分(日本時間1日午前零時18分) ごろ、シンガポール発台北経由ロスアンゼルス行きのシンガポール航空 ボーイング747−400型機(乗客159人、乗員20人)が離陸に失敗、炎上した。 台湾交通部(運輸省)民間航空局は死者が79人、負傷者が100人と発表した。 事故機には台湾人55人、米国人47人、シンガポール人11人、インド人11人 そして日本人が1人乗っていた。 台北空港には西側に2本の平行な滑走路があり、事故当時は、2本のうち右側の5R は工事のため閉鎖されており、飛行機は5Lから離陸する予定だった。 しかし、機長は「飛行機は滑走路で何らかの物体を見つけ、これを避けながら離陸 しようとしたが衝突した」と話している。 事故原因としては、 (1)航空機が閉鎖中の5Rに誤って進入して何か物体に衝突した。 (2)正しい5Lの滑走路を走っていたが、台風による強風にあおられ、5Rに  横滑りして衝突した。 の2つのケースが考えられる。 しかし、2本の滑走路の間に機体がすべったような跡は見つからないという。 とすると、航空機は最初から5Rの滑走路を走った可能性が強い。 現地では捜査が行われているだろう。機長が生存なので話も聞くことができる。 いまのところ、事故はシンガポール機が5L滑走路に入るところを 誤って工事で閉鎖された滑走路(5R)に進入し、工事用の車輌に衝突した疑いが 強まっている。 機長は管制官の指示を受けながら滑走路に入るが、台風による風雨に気をとられたのか 信じられないようなミスを犯したのだろうか。 工事で閉鎖されている滑走路はライトが消されていて暗いはず。 それでも機長がその滑走路に進入し、管制官がそれを見逃していたとすれば 初歩的なミスが重なった事故といえよう。 台風で雨や風の中をついて離陸しようとして、いろいろ機長が気をつかうあまり、 滑走路の間違いに気がつかなかったのだろうか。