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岩手日報 9月4日 9月5日 9月6日 9月7日 9月8日 9月9日 9月11日
読売新聞 9月5日 9月6日 9月7日 9月9日 9月11日 9月12日
岩手日報
3日(16:58)、岩手山南西部を震源とする強い地震が発生。雫石町、滝沢村、松尾村など岩手山周辺で被害を出した。雫石町の県道は土砂崩れで通行不能となり、宿泊施設や作業所などが孤立状態になり、宿泊客や土木作業員ら160人が取り残された。雫石町葛根田地域の県道西山生保内線は、地震の影響で土砂崩れが発生した。
地震発生直後、県警ヘリが岩手山周辺で同6時半ごろまで、空から雫石町などの被害調査に当たった。県警ヘリは、滝ノ上温泉南東側から玄武洞付近までの県道西山生保内線を撮影。映像によると、葛根田川に沿って延びる県道は片側一車線の曲がりくねった道路で、十数カ所でのり面の土砂が崩れ落ち、県道を寸断している。中には、長さ約20bにわたって道路をふさいだり、土砂がガードレールを突き破って葛根田川まで流れ込んでいる地域もある。玄武洞近くでは、土砂崩れ現場のすぐそばで一般の車両数台が路肩に退避していた。雫石町西根の滝ノ上温泉は、県道西山生保内線の通行止めで孤立状態になった。葛根田ブナ原生林を守る会の白籐力さん(54)は、雫石町と秋田県にまたがる乳頭山などでブナの調査活動中に地震に遭い、滝ノ上温泉の滝観荘に避難した。白籐さんは「ドーンというものすごい衝撃で、山全体が揺れた。急ぎ下山したが途中、山に幅五、6aの亀裂が三カ所で入っており、長さが10b近くの亀裂もあった。枯れた大木が、途中何本も倒れていた」と話す。
雫石町長山の日本重化学工業葛根田事業所は、県道西山生保内線が寸断され、周囲一体が停電した。県道西山生保内線に通じる雫石の県道雫石東八幡平線は、上篠の森バス停から玄武温泉間の約1`の区間が路面が波打ち、亀裂が走って通行止めとなった。亀裂部分のアスファルトが20a以上隆起しているところもあった。土砂崩れも数カ所で発生。幅約4b、高さ約2bの大きな岩が崩れ、ガードロープや支柱を壊した。
玄武温泉の女性従業員は「地震のとき、ゴオーという不気味な音がした。座り込んでしまった女性客を外に避難させたが、動転していて、その後はどう行動したか覚えていない」と青ざめていた。
雫石町で3日発生した岩手山南西地震で全面通行止めとなった県道西山生保内線(10.2キロ)は、約6.9キロの区間で11カ所の大規模な土砂崩れがあり、土砂量は約88万7千立方メートルに及んでいることが4日、県の調査で分かった。県は、同日から復旧を始めたが、大量の土砂の除去には時間がかかり、緊急車両を除いた一般車両の通行について同日記者会見した増田知事は「年内は難しい」との見通しを示した。同路線は、冬場の通行止めの区間もあるため全面的に通れるようになるのは来年の春以降になりそうだ。また3日午後5時から4日午後9持までの余震は884回に上った。盛岡地方気象台は「地震活動は徐々に減衰している」とみている。
西山生保内線の復旧作業は、玄武洞から約0.5`地点までの緊急車両用道路1車線を確保、土砂に阻さまれて取り残されていた乗用車など12台を現場から移動させた。周辺にはまだ64台の車両が残っている。県によるとこれまでのところ、土砂に押しつぶされるなどの人的被害の可能性は少ないという。
一帯は大規模な落石や土砂崩れがあり、土砂の全体量は県庁の建物に換算して10倍以上に上る。建設省岩手工事事務所が同日ヘリコプターで行った調査で、周辺の山腹で大小53カ所の崖崩れが起きているのが分かるなど、二次災害の可能性もあって早期復旧が困難な情勢だ。
県は当面、緊急車両が通る1車線を確保するための作業を急ぐが、増田知事は「一般車両の通行は規制する。(復旧には)相当長期間かかりそうだ」と厳しい見通しを説明している。
県道雫石東八幡平線(37.4キロ)も網張温泉から先の通称・奥山東を含む7.5キロの区間が落石などで依然通行止めになっていて、復旧のめどはついていない。
烏帽子岳山頂で亀裂、3ヶ所、地震の影響?
雫石町と秋田県田沢湖町にまたがる烏帽子岳(乳頭山、1477.5b)で、山頂付近で三ヶ所の亀裂があるのを、六日に登山した盛岡市上堂の会社員竹田典雄さん(59)が見つけた。亀裂は山頂の東側で、幅約20-50aに広がっている。三日に発生した岩手山南西地震の影響とみられるが原因は不明。烏帽子岳は雫石・滝ノ上温泉の約5キロ南西にある。
緊急路確保残り0.1`に、県道西山生保内線
岩手県南西地震による土砂崩れで全面通行止めになっている県道西山生保内線(10.2`)の緊急輸送路を確保する復旧作業は7日も続けられ、0.7`で土砂を除去し、これで計10.1`を確保。残りは0.1`となった。県は8日以降も作業を続ける。落石などで一部通行止めとなっていた雫石町の県道雫石八幡平線(37.48`)は、復旧作業の終わった網張温泉-大松倉山の6.8`が八日午後9時から通行できるようになる。玄武温泉周辺の0.7`はまだ通行できない。一方、雫石町は7日正午、町地震対策本部(本部長・川口善弥町長)を解散した。同本部は岩手山南西地震を受けて3日午後5時に設置した。
復旧作業進まず 県道西山生保内線
岩手山南西地震による土砂崩れで全面通行止めとなっている雫石町の県道西山生保内線(10.2キロ)に緊急輸送路を確保する復旧作業は8日、残り0.1キロ区間の崩落土砂除去を続行、大きな転石の破砕に難航して前進できなかった。
落石などで一部通行止めとなっていた同町の県道雫石東八幡平線(37.48キロ)は、網張温泉−大松倉山区間の6.8キロが同日午前9時から通行できるようになった。玄武温泉周辺の0.7キロは、安全確認の調査のため、まだ通行できない。
県道路維持課によると、作業の難航している西山生保内線の現場は、のり面に残る石や倒木が崩落する危険がある。路面の亀裂、路肩沈下個所での応急対策も必要だという。9日は、作業員20人、機械8台で同線の復旧作業を続ける。
復旧作業続く雫石の県道西山生保内線
地震の惨状まざまざ 路上に80トンの巨石
3日の岩手山南西地震で全面通行止めになった雫石町の県道西山生保内線(10.2キロ)。風光明美な観光ルートが一転、地震の惨状をまざまざと見せつける。復旧作業が続く10日、報道陣に公開された同線を回った。
被害がひどいのは、玄武洞から滝ノ上温泉までの約8.4キロ区間。11ヵ所で大規模な土砂崩れがあり、土砂量は推定約88万7千立方メートル。県庁十二階建て部分のみの容積に換算すると、十杯分強の土砂が崩れたことになる。
滝ノ上温泉に向かうルートの中で、最初につめ跡目立つのは玄武洞周辺だ。高さ10メートル前後の岩柱がそそり立つ玄武洞は、道路から葛根田川沿いにすぐ見えるが、岩柱の上から大量の土砂と木が葛根田川に落下。流れる水をせき止めるかのように積もっている。
玄武洞を過ぎるあたりから、道路沿いに直径数メートルの大きな石や、根こそぎ倒された木、土砂が目立つ。復旧作業はとりあえず緊急車両が通行できるよう一車線を確保するためで、すべてを取り除いたわけではない。
途中、車は路上で5ヵ所の「スロープ」を上り下りする。崩落した土砂や石があまりに多いところは、その上に砂利などを敷き詰めて「路面」にした。「スロープ」は通常の路面より5メートル前後高い。勢いをつけないと車は一気に進めなかった。
路上に落ちた最も大きい石は直径5メートル前後、重さにして80トンほどのものがあり、復旧作業の最大の難所となっている。
一般車両が同線を前面通行できるようになるのは、11年の春以降になる見込み。
朝日新聞
3日午後4時58分。突然、雫石町を襲った震度6弱の地震は、町の温泉地に通じる県道に大きな被害をもたらした。緑の樹林の間に生々しい茶色い山肌があらわになり、崩れた土砂は滝ノ上温泉へ続く県道の通行を完全に断ち切った。
すっきり晴れ上がった空の下、山の緑の間に、生々しい茶色の土がむきだしになった現場が見えてきた(ヘリにて)。同町長山の県道西山生保内線。十数カ所が土砂崩れで、約10`にわたって通行が寸断された。
巨大なキャンバスから緑の絵の具が削り取られたようだ。高度約200bからは、復旧作業にあたるショベルカーはあまりに小さく見える。作業をする人間はさらに小さい。流れ出した土砂の量は、震度6弱のつめ跡の深さそのもののように思えた。
岩手県雫石町で震度6弱を観測した地震で、気象庁は4日、同日午後5時から3日以内に規模がマグニチュード(M)5.0以上の余震が発生する確率は、2%程度と推定されると発表した。余震確率を発表したのは初めて。余震確率は、震度5弱程度以下の地震が発生、本振−余震タイプと判断されるなどの条件を満たした場合に防災の観点から発表される。この余震があった場合、震央付近では、震度5弱程度の可能性がある。
4日の未明まで1時間に数十回あった余震も含めた群発地震回数は、同日午前中は1時間に十数回以下まで減少した。国土地理院(茨城県つくば市)は4日、岩手県内陸北部を震源とした3日午後の地震が原因と見られる地殻変動を岩手山(2、038b)周辺で検出した、と発表した。全地球測位システム(GPS)による観測データを集計したところ、約19キロ離れた岩手山南部の雫石と同山の南西にある秋田県・田沢湖付近との距離が地震発生後、ほぼ東西方向に約4a縮んでいることが分かった。
四日は、建設省土木研究所や科学技術庁防災科学研究所などの機関や学識経験者らが、葛根田川流域や岩手山の上空から現地調査した。建設省の調査では、今回の地震で起きたと見られる斜面崩壊は葛根田川流域で53ヵ所に達し、松尾村の松川流域でも2ヵ所の崩壊が確認された。
県災害対策本部によると、斜面崩壊や落石で町内の県道2路線5ヵ所が四日午後七時半現在、全面通行止めとなっている。滝ノ上温泉に至る県道西山生保内線では4日朝から重機での復旧作業が始まったが、約90万立方bの土砂で道路が分断されている。二次災害の危険もあり、年内の復旧は困難という。
地震の余震は五日、回数が減ったが、約九十万立方bの土砂で分断された雫石町内の県道の復旧作業は難航。地震の回数は、3三日は515回、4日は383回あったが、5日は午後6時までで九十回に減った。
県道は、2路線3ヶ所で通行止めが続いている。県は道路沿いに人が残っているため復旧を急ぐ必要がある県道西山生保内線に全力を注いでおり、う回路があったり近くに住宅のない雫石東八幡平線の二ヶ所は数日後になる見通しだ。西山小保内線は年内の本格復旧が困難なため、とりあえず緊急車両や食料を運ぶ車が通れるようにする。5日も約30人と重機4台で石や土砂、木を撤去したり、撤去が難しい所は土砂を固めて乗り越えられるようにしたが、作業が必要な約8キロのうち約2キロしか進んでいない。
道路沿いの葛根田地熱発電所や、発電所に蒸気を供給する日本重化学工業の事業所の職員には、東北電力などがヘリコプターで食料を届けている。
県道西山生保内線 今日にも部分復旧
一般車通行は来春以降
岩手山南西部を震源とする3日に地震によって、全線が通行止めになっている県道西山生保内線(全長10.2キロ)が11日午後から、緊急輸送用の車に限って通行できる見通しになった。ただ一般車が通れるようになるのは、早くても来春以降という。
県は道に崩れ落ちた土砂だけを取り除き、10日、1車線だけ通れるようにした。11日午前に安全を確認し、問題がなければ午後から、倒壊した電柱などの修復や崩落の調査をする車が出入りできるようになる。本格復旧に向けた作業は、年内は測量調査にとどまり、着工は来年に入ってからになるという。
県は10日、地震発生後初めて道路を報道陣に公開した。路肩のあちこちには、まだ直径2メートルほどもある岩が横たわり、崩れ落ちた土砂は川べりの木々をなぎ倒して河原に流れ込んでいた。約80トンの岩と土砂が路面をふさいだ玄武温泉側入り口から4.4キロの地点では、土砂を全部取り除くと斜面が崩れてくる恐れがあるという。このため、岩や土砂の一部を取り除いたうえで表面を固め、車1台が通れるようにした。
毎日新聞
3日夕、雫石町を襲った震度6の強い揺れは、町内各地にさまざまな爪跡を残した。4日から寸断された道路の復旧作業が進められたが、大量に崩れ落ちた土砂、岩石のため作業も難航している。今回の地震は、岩手山の火山活動とは直接関係がないことが分かったとはいえ、住民たちは新しい不安に、困惑を隠せない。
県災害本部に入った連絡によると、通行止めとなっていた県道国見温泉線は4日午前11時までに、道路を覆っていた土砂を除去し、全面開通となった。残る西山生保内線は玄武洞付近から滝上温泉方向が全面通行止め、雫石東八幡平線も3ヵ所で全面通行止めとなっている。特に西山生保内線の被害は大きく、県が実地調査した結果、玄武洞から6。9キロ区間はおおきな崩落が11ヵ所、推定88万立方メートルの土砂が道路を覆っている。1〜2メートルの高さのある岩石が何個も崩落し、路肩部分も沈下するなど、路線確保は難しい状況だ。県は当面、土砂を排除し、片側1っ斜線の緊急輸送路を確保する方針だが、復旧の見通しは立ってない。
4日は玄武洞から約500メートル区間について土砂を撤去し、崩落した土砂と土砂の間に閉じ込められていた12台の自動車を出し、作業を終えた。しかし、重機14台を含め64台がまだ閉じ込められている。
国関係では、科学技術庁防災科学研究所が航空機で岩手山の山体表面温度観測を実施するほか、建設省土木研究所の研究官が被害状況調査のため現地入りした。気象庁は網張温泉の休暇村岩手山麓に設置した地震計が壊れたため、新しい地震計を取り付け、衛生システムを使った装置に切り替えた。
田んぼで隆起
震源から約6キロ南の雫石西根篠崎では、地震によって水田が隆起した。隆起部分は長さ約40メートルで、6枚の水田にわたり、最大で80センチ高くなっている。約10メートルの間隔で2段になって西側が持ち上がった格好で、段々畑のように変わってしまった。調査に訪れた県立博物館の大石雅之・主任専門学芸員(地質学)は「活断層の活動の後だろう。1896年の陸羽地震で生じた川舟断層(沢内村)とほぼ同程度の活断層ではないか」と話していた。
現場上空からルポ
長さ数十bにわたって、山から崩れた大量の土砂と広葉樹が、ガードレールも乗り越え、葛根田川までせり出していた。ガードレールは白いゴムひものように川に向かって延びて止まっている。土砂を取り除く作業員と車が見えた。
雫石町の県道西山生保内線。4日午前、葛根田川沿いの上空をヘリで飛んだ。
道路左わきにせり出した木々の間に、土砂とともに大小いくつもの岩が転がっている。黒い土のついた岩が5個、6個。大きな岩になると1個だけで片側1車線すべてをふさいでいる。震源域間近。局地的な揺れの激しさ物語る。通行止めとなっている玄武洞付近で、多くの車両とヘルメットをかぶった人がせわしなく動いている。少し離れた山の急斜面では、細かい土砂崩れのような跡がいくつもあり、むき出しになった茶色い地肌があちこちに見える。建設省岩手工事事務所によると、今回の揺れで崩壊したのは53ヵ所に上るという。1日の「防災の日」の2日後に起きた震度6弱の地震。岩手山の火山活動に対応した総合防災訓練は、「関係機関の調整」を経た10月までは、実施されないという。
緊急輸送路が開通
本格復旧工事は来春以降
3日の地震で大量の土砂崩れなどの被害を受け、全面通行止めとなっていた県道西山生保内線で10日、当面の交通確保のための緊急輸送路が開通した。だが、本格的な復旧工事に取り掛かれるのは来春以降となる見通しで、一般車両の乗り入れができない中、秘湯として全国的にも知られる滝ノ上温泉は今年内の営業が難しい状況だ。
10日開通した緊急輸送路は片側1車線で、県道上に落ちた土砂を葛根田川の河原に落とすなどして確保した。しかし、崩落した土砂が大量なため、それを取り除いた場合、さらに新たな土砂崩れを誘発しかねない恐れも残っている。重さ80トンの巨岩が崩落した玄武洞西側約2キロ地点の場所など5カ所では、崩れた土砂の上に車1台分の通路を作る方法で通路を確保せざるを得なかった。県は復旧工事に向け、年内は測量調査を進める予定だが、不安定な地質で、雨による再度の土砂崩れも予想される。
読売新聞
復旧作業続く、崩落で通行止めの県道
地震による土砂の崩落のため、3日夕から通行止めになっている雫石町の県道西山生保内線では、5日午後7時から午後5時まで、重機3台と作業員約20人により、復旧作業が繰り広げられた。県土木部によると、この日の作業により、新たに3か所の崩落地点で土砂や岩石の除去が完了し、計6か所で工事用車両の通行が可能になった。復旧作業は、きょう6日午前7時から再開する予定。一般車両の通行止めは当面続く見込み。
落石除去が難航 県道の復旧工事
地震による土砂崩れで通行止めになっている県道西山生保内線の復旧工事を進めている県土木部は8日、玄分茶屋から2.6キロ地点の岩(推定約70トン)の除去作業をしたが、破砕が難航、あと100メートルを残して前進できなかった。9日もこの岩の破砕作業を行う。
通行止めの雫石の県道 緊急輸送路が開通
滝上の車今日から搬出開始
三日の震度6弱の地震から一週間の今日十日、地震で崩れ落ちた岩や土砂で通行止めになっている雫石町の県道西山生保内線で、工事車両などのための緊急輸送路が通行できるようになり、県議団や報道陣に公開された。
土砂崩れの地点では、崩れた岩を砕いた小山の上に砂利を敷き、どうにか車一台の通行が可能。しかし、山の尾根から何十メートルも崩れ落ちているところが何か所かあり、直径三十センチほどの木がなぎ倒されたり、根こそぎ倒れたりしている。
盛岡地方振興局土木部によると、崩れのひどい場所では、縦横約五メートル、重さ約八十トンの岩が、地上部分の高さ一・五メートルを残して地面にめり込み、それを砕いた上に緊急路を作った。トラックが入れないため、土砂は運び出せないという。
今後、測量に入り、本格的な復旧工事は調査が終了してから。一般車両が通行可能になるのは来春以降のため、それまで、滝ノ上温泉の四つの宿の営業も難しそうだ。今日十一日午後、地震時に滝ノ上温泉に閉じこめられた乗用車や工事用車両など四十九台の搬出を、県警の誘導で始める予定。
通行止め一部開通 県道西山生保内線
地震による土砂崩れで通行が規制されていた県道西山生保内線は、十一日午後二時から県土木部が規制を一部解除し、玄武茶屋までの通行が可能になった。
滝ノ上温泉までの緊急輸送路は、十日に一車線分を確保したが、輸送路への立ち入りには盛岡地方振興局土木部の許可が必要。
98/09/14 12:17:15