岩手大学農学部岡田幸助先生のお祝いの文章

科学談話会に思う                  岩手大学農学部 岡田幸助  私は岩手大学に昭和53年に赴任したが、(故)菊池修二先生により強引に入会させら れてしまった。以来、この会の不思議な魅力に取りつかれ20年間農学部の担当幹事を 続けてきた。農学部、工学部、気象台、教育学部、岩手医大と5年に1度の割合で幹事 が回ってくる。最近は幹事から気象台が抜けて、県立大学が参加してくれている。幹 事は講演者を探し、本人に会って演題や日時を交渉する。色々な分野の人と面識が出 来るのも幹事の役得である。そのほか当日の司会と会費の徴収、講師略歴の紹介、案 内チラシ作り、会計などをする。  科学談話会を聞きに行くまでは正直言って非常におっくうであるが、行ってみると良 い講演を聞くことが出来たと大変満足した気分になる。年に一度ぐらい酒造工場や地 熱発電所などを見学したりすることもある。このように普通はできない貴重な体験が 出来るのも楽しみである。  会場は高松の池のほとりにある市立図書館の講義室である。市立図書館の職員の方が 受付やプロジェクターの準備、お茶の接待をしてくださる。以前はお菓子を出してい たのでその準備もして下さった。市立図書館でも図書館の文化活動としてとらえ、人 的、金銭的に支えて下さっているのはありがたく、この会が長続きしているのも市立 図書館のお陰である。  会の運営は会費で賄われている。団体に属している会員は幹事が徴収に回るので納入 が確実であるが、個人会員は講演を聞きに来たときしか払う方法がなく、活動しても 高齢になってくるのでなかなか来るのが難しくなり、会費の納入率が悪い。今後、 郵便局の振り替え用紙でも納入できるように改善してはどうかと思う。  私は最近、開催日に色々な行事や仕事と重なりなかなか出席できない。科学談話会が いつまでも継続して欲しいと願う者であるが、気になることは私達幹事の後を継いで くれる人がいるかどうかということである。若い人がこの活動に参加してくれること を切に願う者である。

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