テーマとしては、盛岡に来て良かったこと、がっかりしたこと、冬休み中に
あったできごと等です。
○大学生になってはじめての冬休みは、とても充実していました。 理由はボードやバイトなどをやっていたというのもありましたが、一番は、 ひまが多かったことでした。学校があると、僕の家はたまり場になっているので 一人になることもなく、ものを考えるという機会が全くといっていいほどありません でした。 しかし、冬休みになると、実家に帰る人も多く、家に来る人はほとんどいなく なったので、一人でいる時間が増えました。 最初は一人に慣れていないので、つらかったですが、だんだん慣れてくると、 考えごとをしたり本を読んだりするのが楽しくなりました。 一番考えたことは、僕の将来についてでした。僕は何になりたくてなぜこの大学に 来たのか悩みました。僕は夢もたいした目的もなく、なんとなくこの大学に来ました。 だから、今ごろになって本などを読んで自分の将来なりたいものを探しています。 もし、その夢がこの大学にいてかなわないことであれば、大学もやめていいと 思っています。 このように、この冬休みは人生について考える重要な時期だったと思います。 ○今年の冬休みは寒かった。盛岡の冬が寒かったのである。 私の出身地は岩手県山田町。12月や1月でも最高気温は0℃をきることはない。 ところが、盛岡はバカ寒い。毎日のように雪は降っていて、氷点下の世界である。 寒いということは覚悟していたが、まさかこれほど寒いとは。 盛岡はいいところだけど、こればっかりはマイナスです。 先日の22日、私のバイト先である岩手生協「Belf青山店」がオープンしました。 前の店舗(築27年)を改築し新しく生まれ変わったのです。店の大きさも 以前の2倍強となり、県内でも最大級のものとなりました。 ところで、そこでの仕事はというと、OPENセールと年末の売り出しというのが 重なってしまい、とんでもない忙しさとなりました。店のオープンということだけでも 野次馬まがいの客がたくさん来るので、それに対処するだけでも大変。 さらに、セールのあまりの安さ、プラス年末年始用品の買い出しに来るお客さん、 あまりの多さに店自体がパニックになってしまいました。22日から31日までの 10日間、まあ1日休みはありましたが、1日平均でも8時間以上という 労働基準法だかなんだかの限界を越え、働いていました。 結構しんどかった。しかし、今ではそれも何事もなかったかのように鎮静化し、 毎日店内はガラガラです。 正月に入ってからは地元にも帰りました。友だちと会って遊んだりすること以外は、 特にすることもなく暇をもてあましたが、何となくリラックスすることができた。 ただショックだったのは、お年玉があまりもらえなかったこと。やはり大学生にも なればもうもらえないのでしょうか。実際、自分の方があげる立場にもなったので。 その後はいつもと変わらずの生活でした。 店の方には暇があったら、買い物にでも来て下さい。 ○盛岡に来て10ケ月が過ぎてしまった。私生活も学校での生活も少しずつ慣れて きてはいるが、やはりまだ若干の不安が残ります。盛岡は思っていたより寒く、 夏は雨が多くとても過ごしにくい。こんなに住みにくいとは思いませんでした。 夏は昼日暑く、夜は非常に寒い。そして、梅雨にはベットにカビがはえ、 寝るのが嫌になるくらいでした。カビのせいで部屋は臭く、とても人の住める ような状況ではありません。しかし、私はその中で力強く生きています。 でも、冬は私の住んでいる所よりは雪が少なく、暖かいので過ごしやすいです。 また、遊ぶ所も少なく学業に専念できて、とてもすばらしい環境にあり、 この岩手大学に入れて、とても満足しています。これからの大学生活を この盛岡というすばらしい地で送ることができ、とても楽しみです。 ○盛岡市というところで生活をして思ったことは、夏は暑く、冬はめちゃくちゃ寒い ということです。僕は青森県三沢市の出身ですが、三沢市より明らかに寒いです。 その寒さのせいで冬に大事件がおこりました。年末年始を自宅で過ごし、 いい気持ちで帰ってきて水道をひねると水が出ません。なんと、水道管が凍って いたのです。破裂はしていませんでしたが、水道屋に9000円もとられて しまいました。水抜きをしていたのに水道管が凍っていたのです。 金のない僕にとっては大変でした。でも、そのおかげで僕は料理を始めました。 今までは外食ばかりでしたが、食費を減らすことにしたのです。そして今は、 料理をする喜びを感じている今日この頃です。 そして料理をすることを機に、部屋もきちんと掃除したり縫い物をしたり、 洗濯をしたり、今までより大人になりました。今年20歳をむかえるということ もあり、僕は立派に大人になる準備を始めています。 9000円とられたことはショックでしたが、そのおかげで自分に変化をつける ことができたのでプラス、マイナス、ゼロです。 これが僕の作文です。今年もまたよろしくお願いします。 ○僕が盛岡に来てよかったと思うことは、きれいな景色が町の中からも見ることが できることです。駅を出て大学に行くまでに、2つのきれいな場所が僕には あります。 1つは、橋の上から見る景色です。橋の下を流れる北上川と、 遠くに見える岩手山が似合っていて、とてもきれいだなと思いました。 僕は花巻から通っていますが、花巻のイギリス海岸もなかなかいいけど、 この景色の方がずっといいと思いました。 そして2つ目は、材木町の商店街です。きれいに整備されていて、1つ1つそれぞれ 特徴のある外装をしていて、そのような店がみんな集まって、いい雰囲気を出して いると思いました。 盛岡に来てがっかりしたことは特にありません。 僕は冬休みに大学に入ってはじめてバイトをやりました。宅配便の仕分けの 作業で、重い物や取扱注意の物などいろいろあって大変でした。 だけど、県内や県外の市町村の名前や位置など覚えることができたので いい勉強になりました。 1週間に1日しか休みがなく、時間帯が23時から5時までと辛かったけど、 だいたい休まず毎日行って、皆勤をとったときは達成感があって本当にいい気分でした。 1月1日に友だちと一緒に近くの高台に登って初日の出を見ました。僕は今まで 初日の出を見たことがありませんでした。その日は空がくもっていて見るのが とても微妙でした。しかし、その時間帯だけ東の空が雲のない状態だったので、 初日の出を見ることができました。 はじめは、東の空全体が明るくなってきて、どこから昇ってくるのか 全然わからなかったけど、やがて一部分だけもっと明るくなってきて 太陽が昇ってきました。太陽が山と山のすき間から顔を出したときは ほんと感動しました。日の出ってほんときれいなものだなあと思いました。 ○冬休みにしたこと まず休みに入って何をするかを考えた。すると次のことを自分はしたいのではないかと 考え出した。それは ・1日何時間寝られるか。 ・1週間何時間寝れば生きていけるか である。 そこで1週間それぞれをやってみた。 まずは寝られるほうからすることにした。一度でも目を覚ましたら終わりなので 寮の先輩にも協力してもらって静かにしてもらえるようにした。 また、部屋の温度も適温にし、一番寝やすい環境をつくってみた。 結果は 表1であった。 なぜ最後の2日間が少ないのか不思議だったが、まあこれだけ寝れば当然だろう。 というわけで1日16時間が最高だった。 次にどれだけ少ない時間で大丈夫かの方をやることになったのだが、体を普通の 状態にしてからでないとだめなので、ちょっと間があったが、休み中にはできたので よかった。 で今度は部屋を寒くし、うるさくし眠気をさましてやってみた。 結果は 表2であった。 4日目は続けられなくなった。ちょっと意識が弱くなった。8時間寝てしまった。 でも、その結果その次の日からがんばれた。そして1週間16時間の睡眠で生きて いけることがわかった。 つまり1日2時間ちょっとだ。昔、本で見たことがある「1日2,3時間寝ればいい」 というのは本当なんだなあと思った。 というわけでバカな実験をやったわけだが、その後体をこわしたのはいうまでもない。 こんなことはしないほうが身のためである。 でも、やってみてもいいのではないだろうか。 ○盛岡に来てまず感じたことは「寒い」の一言だったと思う。 私の地元は茨城県であり、盛岡との温度差は7,8度くらいはあった。 寒いということは覚悟していたが、冬になると雪が降り積もり、 朝晩は路面が凍結し、学校に行くのがこれほど大変だとは思いもよらなかった。 県庁所在地のわりには、それほど大きな町でもなく、店の数も少ないと思った。 大通りというからには、片側3車線くらいあるのかと思いきや、一方通行の 一車線だし、有名なデパートなどもないし、とんでもない所に来てしまった ような気がした。 しかし、岩手県という所は有名な詩人を世にたくさん送り出している。 宮沢賢治や石川啄木、その他もろもろ。 この岩手の大自然によって人間は何かエルのだろう。 あの堂々とした岩手山は、我々に何か訴えるようでもあり、また、我々を 守っていてくれるような気もする。この自然をいつまでも守っていかなければ と思う。 冬の盛岡は厳しい反面、リゾートで過ごすには最適だと思う。有名な安比や 雫石などのスキー場があり、またスケート場も室内から屋外まで、冬のスポーツに 不足はない。私もスキーをするので盛岡に来たからには、一度安比に行ってみたいです。 ただ、どこへ行くのにも車が必要となってくるこの地域、車のほしい毎日です。 岩手大学の学生の大半は東北なので、言葉の違いに驚きがありました。 会話の中でも、方言が飛び交うので、やっかいでもあり、おもしろくもあります。 しかし、下宿のおじさんのあの岩手なまりには、温かみを感じます。 自然の偉大さだけでなく、人間のあたたかさも感じられる盛岡、 そんな町の中で僕は青春の一時を過ごす。