曾野綾子:老いの冒険

七十代なかばから 健康診断を受けなくなった著者 もちろん病気になったら病院に行く。 ドライアイには目薬をもらう。 群れない勇気を持つ  人の好みでなく、自分の眼のみを頼る。 幸福の形にこだわらない もっと欲しがる不幸  仏教にそういう餓鬼がある。 誰でも自分のテンポで つまりマイペースで 人は一度に二枚の服は着られない  何かを捨て、何かを取る。 一瞬一瞬を生きる他はない 年相応に見える素晴らしさ  年にそぐわない肉体年齢を持っていたら異常だ。 楽しくないと病気は治らない  医師の眼を盗んで楽しいことをしたらいい。 適切な時に死ぬ義務がある 今日を大切に生きる いいかげんさをもって生きる 外出は老年にとっていい訓練 小説は人生の「贅肉」の芸術 自分の置かれた境遇に満足する ものを減らすのは重要な仕事  写真を五十枚残そうとする著者 伸びきることがないように 片付けに必要なもの  諦め これがなかなかできない。 人生の時間を気の合った他人と共用する幸福 運命は選べない 少しずつ、狭め、軽くしていく

 -------------------------

岸本葉子:ためない心の整理術

物の置き場を決める 使ったら元に戻す  安易に数を増やさない

ハンガーの間にゆとりを作る(書庫も同じなのだが) 小さなストレスから取りのぞく

「どうでもいい」ことでも、する  できた自分を過大評価する  不安のあるままに共存を(森田療法)

キレるときは、呼吸が浅くなっている
深い呼吸でリラックス

「べき」の思考回路を断つ  「こういう日もある」  楽になる口ぐせをひとつ(まあ、いいか こういうときもある)

自分を責め続けるのが「いい人」ではない

事実とそうでないことを分ける  変えられない事実なら、割り切る  なぜ、どうして、と突き詰めすぎない

無理して仲良くならなくていい

挨拶や決まり文句をたいせつに  中身がないからこそ意義がある  型どおりの会話をためらわない