土木学会東北支部の原稿です。

3月13日(火)に仙台市の東北大学川内で行われます。
原稿締切は2月2日です。
A4判原稿 50字41行
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軸方向の伸縮を考慮したラーメンの解析解について

   岩手大学工学部 宮本 裕 清水 立 岩崎正二 出戸秀明 miyamoto@iwate-u.ac.jp 1.まえがき  通常のラーメンのたわみ角法では、部材長の伸縮を無視している。 一方、剛性マトリックス法では力の釣り合いを考えるため部材の伸び剛性を考えないと 計算できない。計算の数値によっては、たわみ角法の解と剛性マトリックス法の解と 一致しないことがある。 そういうわけで、部材の伸縮を考えたラーメンの解析解を応力法により導き、これと 剛性マトリックス法の解を比較して得られた解析解の妥当なことを検証した。 今までに、両柱下端固定の門形ラーメンの種々の外力の作用時の解析解を求めた。 今回は新たに、両柱下端ヒンジの門形ラーメンの種々の外力の作用時の解析解を発表する。 終わりに、エネルギー論から、この研究の考察を行う。 2.これまでの著者らの研究  すでに、両柱下端固定の門形ラーメンについて、支点が沈下した時の節点の曲げモーメント の解析解を剛性マトリックス法により求めた。さらに、同じ形式のラーメンの横梁端部に 水平外力が作用するときの解析解を剛性マトリックス法により求めた。1),2)  この両柱下端固定の門形ラーメンに水平荷重の作用する場合の解析解を弾性重心法に より計算し同じ解を得て、ラーメンの軸方向変位を無視した極限の場合にはたわみ角法の 解に一致することを示した。3)  また、文献2)で求めた両柱下端固定の門形ラーメンに水平荷重の作用する場合の解析解 をとりあげ、伸び剛性と曲げ剛性と部材長とから与えられる無次元パラメータ α=(EA/l)(l3/EI)により、 節点曲げモーメントが変化して、伸び剛性を無視した時(α>103)にたわみ角法の解 と一致することを示した。4)  さらに文献5)では、両柱下端固定の門形ラーメンの種々の外力の作用時の解析解を求めた。 3.両柱下端ヒンジの門形ラーメン  この構造物は1次不静定である。この構造物に種々の外力が作用した時の解析解を求めた。 6.あとがき  エネルギー論から考察する。     参考文献 1)嵯峨耕咲・宮本裕(1980.3):剛性マトリックス法による支点移動を生じたラーメン の応力解析、昭和54年度土木学会東北支部技術研究発表会 2)宮本裕・嵯峨耕咲(1980.12):ラーメンの剛性マトリックス解析に関する研究、 岩手大学工学部研究報告 第33巻、115〜120頁 3)宮本裕他(1991.3):構造工学の基礎と応用、技報堂出版、173〜175頁 4)宮本裕他(1994.3):構造工学、技報堂出版、212〜216頁 5)宮本裕・岩崎正二・出戸秀明・大須賀稔(1995.12):部材の軸方向伸縮を考慮した 門形ラーメンの解析解について、岩手大学工学部研究報告 第48巻、25〜33頁

OHP原稿その1(タイトル)