里中満智子 さとなかまちこ

なんと高校1年生のとき新人漫画賞を受賞。
それから漫画の仕事が続いてくるものだから、高校3年生のとき、学校から
卒業するまで漫画を描くことを休んだらと言われたそうです。

しかし、彼女は、せっかくデビューしたチャンスを逃がしたくない。
漫画は一生続ける大切なもの。学歴はさほど必要ではない。学校か漫画か
どちらか一つを選ぶなら漫画を選ぶといって、高校を退学してしまったとか。

あっぱれ。その後の人生を見れば悔いはない。
たとえ「天才少女」などと言われて仕事がもらえても、自分の都合で仕事を休んだり、
卒業してからまたやらせてくださいというのでは出版社から仕事が来なくなると
思ったという。そんな甘えが通用するとは思われなかった。彼女の判断は正しい。
たった一つの人生。このような選択もある。

17歳で単身上京。以来400本を越える作品を次々と発表。
その多くが「愛」をテーマにしているから、「愛の里中」と呼ばれるとか。
学園ラブコメディーから、歴史ロマンやSFの世界での愛までジャンルは広がる。

大阪市生まれ
昭和39年「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞を受賞してデビュー。
昭和47年「あした輝く」で講談社出版文化賞を受賞。
「アリエスの乙女たち」「鶴亀ワルツ」などテレビドラマ化された。
昭和58年に月刊誌で連載が始まった「天上の虹」は
平成6年から書き下ろしの単行本となり現在も続く。
日本漫画家協会理事長代行常務理事

     里中満智子上杉鷹山を語る