テレビアニメ「ポケットモンスター」問題で、被害者の症状などを調査している
厚生省の「光感受性発作に関する臨床研究班」(班長、山内俊雄埼玉医科大学教授)
は4日までに、調査結果を公表した。
それによると、脳波に異常がない子どもにもけいれんなどの発作が起きていた
ことが確認された。
症状の原因は、低輝度で周期的な光刺激の繰り返しだったことも実証され、
偶然生み出された強い光刺激が被害を広げた実態があらためて裏付けられた。
研究班は東京、大阪などの4都府県で約1万人の児童、生徒にアンケートを実施。
さらに115人の被害者を問診して症状を調べ、うち53人には家族や本人の了解を
得て光刺激による脳波検査を行った。
過去の研究では、光による発作は光感受性てんかん(PSE)の素因を持つ人が
起こすと考えられていた。
だが今回の調査結果で、発作を起こす患者には、PSE素因はないが、医学検査
で光刺激による脳波の反応だけが現れる(PPR)グループと
素因も光刺激による脳波の反応もないグループの2分類が存在することがわかった。
被害の引き金となったのは、番組開始20分後の「赤・赤・赤・青・青」と続く
光の点滅。実験で同様の光刺激を健康な成人に見せたところ、大脳を極度に興奮させる
効果があった。
(1998年4月5日 毎日新聞)
この画面の背景色をわざと強調してみました。光てんかん症状を起こした子供の気持ちに迫ろうとして。
(やりすぎだったかな)