頼まれて、そのうちにパソコンの歴史を講演することになりました。
まだ先のこととはいえ、ぼつぼつ準備しておくのが自分のためにもいいこと。
幸いなことに、役に立つ参考資料であった「パソコン入門」の改訂版
「新パソコン入門(石田晴久、岩波新書)」を図書館から借りてこられたのです。

パソコン(マイコン)の歴史
1971 インテル社の集積回路素子(LSIチップ)4004
   1972オーム社「エレクトロニクス」誌にワンチップCPUの記事、石田晴久
   4004を発注した日本の電卓メーカーのビジコン社
   4004を作った嶋正利とフェデリコ・ファジン
1972 インテル社の8ビット型マイコン(CPU)8008
1972 インテル社の8ビット型マイコン(CPU)8080
1975 ミッツ社のマイコン・キット「アルテア」
1975 ビル・ゲーツの「アルテア」用ベーシック・インタプリタ
1977 アップル社のパソコン「アップルII」
 ハードとソフトはオープンシステム
   販売促進はゲームとビジカルク
   (PET2001とTRS−80もこの年に登場)
   家庭用テレビゲーム機 Atari VCS の発売
1984 アップル社のパソコン「マッキントッシュ」
   アイコン、マウス、マルチウィンドウ
1981 IBM社のパソコン「PC」
   オープン・アーキテクチャー
   16ビットのインテル8088、5インチのフロッピー・ディスク
   ベーシック言語、OSはMS−DOS
   *キルドール社はCP/M86をIMBに売らず
    他社開発のDOSを買い取ったマイクロソフト社がIBMにPC−DOS
    に提供し、他社にもMS−DOSとして提供

日本におけるパソコン(マイコン)の歴史
1978 シャープ社のMZ−80K発売
1979 NEC社の8ビットパソコン「PC8001」
   ザイログ社のZ80、マイクロソフト・ベーシック
1982 NEC社の16ビットパソコン「PC9801」
(石田晴久:新パソコン入門、岩波新書)


IC は半導体のチップ上に多数のトランジスタやダイオードなどの素子を集積して
電子回路を構成したもの。
1000〜10万個程度の素子を集積したものを LSI (large scale integration, 大規模集積回路)
といい、
それ以上の素子を集積したものを VLSI (very large scale integration, 超大規模集積回路)
という。
IC の集積度が高くなると、IC の電子回路は複雑になり、機能が高くなる。
それに伴って IC の外部に接続する信号の数も一般的に増え、IC のピン (リード) が
たくさん必要になり、トランジスタを集積すればするほど、発熱が増える。

トランジスタの増幅作用とは、弱い電気信号を強くすることである。
ダイオードの整流作用とは、電流を一方向だけに流すスイッチで、弁のような働きをする。
真空中の電子の性質を利用して電気信号の増幅や発生などを行う真空管は
やがて、トランジスタやダイオードにとって代わられたのである。

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