この小説に登場する大連沙河口警察署の鬼貫警部は、
大連に転任する前のハルピン警察時代にも活躍している。
「楡(にれ)の木荘の殺人事件」 宝石 昭和26年5月
「悪魔が笑う」 宝石 昭和26年8月
なお 鬼貫警部初登場は
「ペトロフ事件」 別冊宝石 昭和25年4月
である。
鬼貫警部の姓は関西の俳人上島鬼貫の俳号を無断借用したのです。 旧制中学の国語の時間に読まされた鬼貫の随想の一節に興味を感じました。 鬼貫警部の名前は特につけませんでした。 ところがTV番組シリーズになったとき 作者に無断で鬼貫八郎という名前にされてしまいました。 しかし、わたしが鬼貫という姓を使ったとき上島氏に一言の挨拶もしなかったから このテレビ局のあつかいにも抗議できません。 (作者のことば)