オフィスアワー (学生相談時間)

ドイツに留学していたとき、教授室のドアに学生に解放する時間帯が
掲示してありました。たいてい1週間に2時間程度です。
ドイツの教授は忙しいから、それくらいしか学生に会ってくれないらしい。
日本の場合はどうでしょうか。

最近は私の大学でも、時間を設けて、学生の相談を受ける制度が作られました。
そんな制度がなかったときから、昔からずっと学生の相手をしてきた私でしたが
JABEE対応にあたり、いつどんなことを相談したか、メモを残しておく
必要ができましたので、ここにさしつかえのないことは書いておきます。

2005.4 たいていお昼休み
時期がら、履修申告の書類の書き方の質問
機械工学科や電気電子工学科の学生が、応用化学科で教えている
フーリエ・ラプラス変換を履修してよいかと許可を求める相談。
あるいは真面目な学生が、講義でわからなかったことをノート持参で
質問に来ることもあります。質問は電子メールででも対応しています。
よくある質問には次回の講義で質問と回答を紹介したり、HPに載せたりします。

2005.4 5時半ころ
進級条件の選択単位不足の相談。
昨年前期の単位なので、昨年7月に来ればすんだのに。
応用化学科のフーリエ・ラプラス変換を履修した学生の相談。
いちおう学科のS先生に電話して確認する。

2005.4 もちろん留学生は4月から大学院に入学したから
履修申告の書類の書き方から、講義の質問から、毎日のように質問に来ます。

2005.4.22
お昼にI県の奨学金の申請書類の推薦状を書いてほしいと2年生が来た。
そのあと別の2年生が進路相談に来た。

2005.4.25
TAの仕事の内容について相談にきた留学生。
日本と専門教育の内容が違うらしく、日本のシステムや専門の勉強も必要。

2005.4.26
大阪から帰ってきた留学生がさっそく報告に来た。
今後の進路のことや進学のことなど相談。

2005.4.26
電子メールを使う講習を受けたのに、メールの送受信ができない
と相談に来た1年生。
TAのMC学生に教えてもらって、IDに全角文字が紛れているのを直した。

2005.5.6
講義の資料のホームページが見たいという学生がアドレスを聞きに来た。
フーリエ・ラプラス変換の講義に就職活動のため休んだことを報告に来た4年生。

2005.5.9
クラス担任の学年2年生がK戸大学理学部の編入試験を受けるため
届け書を持ってきた。書類して捺印した。

2005.7.12
(最近のをまとめて)
構造力学1の試験範囲のことで質問があったり、予想問題についての質問が続出。
彼らの相手をしていると、これは試験問題をよく練らなくてはと思う。
小テストの採点についての質問は、たいてい数値の写し間違いだが、
正解を保存しておかないと的確に対応できない。

2005.7.13
留学生が夏休みに帰国したいと相談に来た。旅費が10万円以下なら帰国したい。
結局、仙台北京の5万円以下の飛行機で、そのあと列車利用らしい。

元留学生のインドネシア人か電子メールが届いた。
英語のシラバスがほしいそうだ。大学に今あるだろうか。これを機会に作らなくては。

2005.8.1
ここ数日、再試ならぬ挑戦者が研究室に訪れてくる。
一人1時間の約束を予約して、みんな私の新作問題に挑戦。
暑い中、頑張って、みな保留を解除した。約6名 構造力学1、鋼構造設計学

2005.8.22
休学していた学生が、10月から復学して来るという。
休学して国家資格試験に挑戦していた。
なんとか来年3月には卒業してほしい。

2005.8
大学院の入学試験が近づいてくると、毎年のことだが
学生たちが構造力学の質問に来る。あんがいこれが
教科書の間違いを指摘してくれたりして役に立つのだ。

2005.9.21
留学生が毎日出てきているが、何日か暇がほしいと言ってきた。
まだ講義が開始でないからよろしいと返事した。
10月になったら講義開始だ。

2005.10
1年生の学生が次回の構造力学の小テストの問題の傾向を
電子メールで尋ねてきた。
そこで、試験範囲を改めておしえてあげた。メールで返事。

2005.11.22
留学生が他の先生の課題について相談に来た。
耐震建築についてまとめることにして図書館から本を借りてきて
キーワードなどを中心に要約したものを作った。
その本の図をいくつかコピーして、2枚のレポートにしてまとめた。
後で、留学生が理解して、みんなの前で発表するそうだ。

2005.11.24
1年生が来て構造力学の質問をした。
ローラ支承、ヒンジ支承の区別を質問された。
トラスの部材力のことを質問された。トラスの反力計算のことを質問された。
分布荷重を受ける桁の解き方を質問された。
用語の定義からして理解していないようだった。特別課題を出した。

2005.11.25
1年生からメールで構造力学のトラスの質問を受けた。
これは他の学生にも聞かせたいので、質問と回答をホームページに載せた。
こういう質問と回答のやり取りはいくつかホームページに載せている。

2005.11.28
1年生の学生が、構造力学の小テストの採点について聞きに来た。
確かに、彼のいうとおり、断面2次モーメントは正解だった。
よって小テストの成績を2点アップに直した。

2005.11.29
電気電子4年生の学生が来て、フーリエ・ラプラス変換の
再試験を、この部屋で受けた。
彼は成績保留者だった。
(予約なしで突然来られても困ることがあるのに)
(実はこの時刻、会議があったのだが、この再試験の後に行ったら会議は終わっていた。この学生のことをあとで会議メンバーのその学科の先生にことわった)

>「環境でもなんでもそうですが >めんどうくさいな と思えることを >少しずつでもやっていかないと >全てはダメになっていきます」 まことにそのとおり。教育とはまさにそれ。

2005.12.6
1年生の学生が来て、構造力学の問題を解答してきた。
実はこの学生に個人教授をしていて、等分布荷重と集中荷重の作用する梁の
せん断力図と曲げーメーント図の描き方を課題に出したのだった。
答は合っていたが、聞いてみると、どうしてそうなるのかをよく理解して
いなかったので、ゆっくり説明したら、少し理解したようだった。
そこで別の問題を出題して、理解を確認しようと思う。
この学生も、理解しているところと、理解していないところの区別があやふや
だった。理解している点と理解していない点を区別できたら、勉強は目標が
立てられる。あとはゆっくり、わからないところを勉強していけばよいから。
こちらも、どこがわかりにくいのか、聞いていると教え方のヒントになる。

2005.12.13
1年生の学生が来て、構造力学の採点結果に対する正解を聞きにきた。
冬休みの課題の「橋の文化史」の感想文のことを聞かれたので、HP
のリンクをわかりやすく直すことにした。
また、電子メールのやり方について質問を受けた。21番教室の端末でFDを
使うとき、そのFDの役割をよくわかっていないみたいだ。
FDに送信文書を残すこともできるが、おもに受診文書の保存のためである。
この学生は、トラスの仮想仕事でたわみを求めるとき、鉛直たわみを求める時に
水平部材に鉛直力が生じるのかという質問をしてきた。
その理解がどうしてそう理解しているのか、こちらのほうが不思議だが
本人がそう思っているらしい。あくまでも鉛直の仮想荷重に対する水平部材力なのだ。
やれやれという感想。

2005.12.15
1年生の学生が来て、また構造力学の復習をした。
先週もこの学生に個人教授をした。桁の一部に等分布荷重のみ作用するときの
せん断力図と曲げーメーント図の描き方を課題に出したのだった。
これはよくできた。そこで、さらに等分布荷重と集中荷重の作用する梁の
せん断力図と曲げーメーント図の課題に出した。
本日は簡単なトラスの復習をした。やはり、ローラー支承とヒンジ支承の区別が
よくわかっていなかったので説明した。理解したみたいだった。
節点法において、各節点から外向きに力の矢印をつけることを教えた。
この矢印のつけかたは前期に教えたのに。やれやれ。
でも、本日の説明で矢印のつけかたはマスターしたようだ。
本日の説明で節点法はマスターしたようだ。あとはゆっくり、練習をくりかえすしかない。
来週また来るのだろうか。来週は忙しいからどうかな。

2005.12.15
3年生の学生が数学の科目の再試験を受けにきた。
まえもって約束してから来たので勉強はしてきたみたいだ。
何とか問題を解けたから開放した。欠席が多かったのはアルバイトのためという。
深夜のアルバイトは翌朝寝坊する。といっても、この講義は10時半からなのだが。

2005.12.22
1年生の学生が来て、また構造力学の復習をした。
課題に出した等分布荷重と集中荷重の作用する梁の
せん断力図と曲げーメーント図を描いて持ってきた。
せん断力図が傾斜するときは曲げモーメント図が曲線になるということを
指摘したので、そうだと答えた。せん断力図を積分したら曲げモーメント図に
なるからということの補足説明した。なかなか理解が進んできたみたいだ。
トラスの節点法もなんとか理解したみたいなので、本日は断面法の考え方を
教えた。私の説明を聞いて理解したらしく嬉しそうな顔を見せた。
本日の課題を無事やりとげたら、トラスまでは理解したことになる。
本人だけでなく、こちらも楽しいひとときだった。

2005.12.22
午後から別の1年生がきて構造力学の再試験を受けた。
トラスの断面法の試験をした。
左半分の世界でつり合いを考えるということは理解していたようだが
曲げモーメントのつり合いを考える点も、その世界の中でないといけないと
誤解していたようだった。そこでどこでもつり合いを考えてよいのだと教えた。
式は正しいのに計算間違いをしてなかなかあわなかった。
本人が後から気がついて計算をやり直したら、検算もでき満足した。
ともかくトラスの断面法ができたから合格。

2006.1.13
午後から卒業研究の学生がきて論文打ち合わせをした。
この学生とは連名で、災害科学の東北支部発表会で論文を発表したが
1月20日までに原稿を仙台に送らないといけない。
それで、論文に載せる図表のコピーや追加の計算のことを頼んだ。
実家での雪荷重の実測データについて報告を聞いた。
頼まれてMOからCDにデータをコピーしてあげた。

2006.1.26
大変忙しい日だった。
午前中は1年生の構造力学の講義において、来週は試験にする旨の説明をした。
その後は研究室のゼミで卒業研究の中間発表だった。
他の卒業研究の学生から橋の部材の構成についての質問を受けた。
12時になって、例の1年生が来てトラスのおさらいをする。
30分くらい後に4年生の学生が橋の実測に対して、計算値をどう求めたらいいか
質問に来た。その後に大学院の学生が鋼橋の塗装は何年おきにするのか聞きに来た。
TAの学生の物理実験の実施報告の書類を持ってきたのを受け取った。
5時近くになり、1年生の学生が本日の小テストの結果を聞きに来た。
彼の顔を見て、本日の学生の授業評価アンケートをするのを思い出して、彼に明日
みんなのアンケートをとってもらうよう頼んだ。
こうしている間も、建設環境工学概論の課題であるメールによる回答が多数送られ
てきてその対応に追われた一日だった。

2005.1.31
数日後の期末試験のために1年生がきて構造力学の質問をした。
連続桁の最小仕事の式で、不静定力Xの半分に距離を乗じた項の意味がわからない
と言われたので、それは基本形M0と不静定力の作用した系M1を合計したものが
最小仕事の式の曲げモーメントになるのだが、不静定力の作用した系M1が
不静定力Xの半分に距離を乗じたものになるのだと説明したら納得した。

2006.1.31
1年生の留学生が大学院のTA(やはり留学生)と一緒に
構造力学の試験予想問題に対する質問に来た。
トラスの断面法のコツほ教えたら、すぐ理解した。
欠席が多いのはアルバイトのせいという。
さて、期末試験はできるかな。

2006.2.1
研究室の留学生が電卓の使い方で質問に来た。
私も指数関数キーの使い方がわからなかったが、試していうちにわかったので
その操作を教えた。
別の学生が来て、建設環境工学概論の課題のことを相談された。
概論の課題の方はあと数週間続きそうだ。

2006.2.1
また期末試験のために1年生の留学生がきて構造力学の質問をした。
これまた連続桁の最小仕事の式で、曲げモーメントのMの式の意味がわからない
と言われたので、それは基本形M0と不静定力の作用した系M1を合計したものが
最小仕事の式の曲げモーメントになるということを説明した。
微分や積分は中国では習わなかったらしい。大学に入って補習を受けて理解したという。
さて、明日の試験はできるかな。

2005.2.2
いよいよ構造力学の期末試験の日。
試験が終わり採点しているが、質問に来た留学生は満点だった。
特訓をした日本人の1年生の方は、質問した形式の問題は解けたようだ。
やれやれ

2006.2.10
卒業研究の発表が近づいてきたので、研究室の学生がいろいろ質問に来る。
よりによって、プリンターの故障で、直してもらわないと必要書類が作られない。
その連絡をしたり、かかってくる電話の相手をして気持ちに余裕がなくなる。
留学生は留学生でロータリーの面接があるから、そのことで質問に来る。
最悪の一日だった。

2006.2.14
2日間卒業研究の発表会は無事終了。みんななかなか上手だった。
この発表のため3ヶ月以上も準備したから。
明日は修士論文発表会。それが終わると審査用紙を作って提出しないといけない。
さて、通論の電子メールによる課題提出もひとときの忙しさはすぎさり
毎日1人くらいからしか送られてこなくなった。内容に応じて少しずつ成績をつけている。
恒例の、HPに載せる卒業研究リストのデータベース作り、これもだいたい終わった。

2006.4.17
TAの書類のこと、留学生の剛性マトリックス法の質問(こちらは毎日くる)、
大学院の講義の課題の質問にくる学生など、続々質問にくる相手をする。
しかし、留学生に剛性マトリックス法を説明していると、何がわからないのか
留学生の数学の基礎とか力学の知識の不足な点がみえてきて、今後の指導の
参考になる。
奨学金の申請書の推薦文も書いた。持ってきてすぐ書いてほしいというから、
事前に話をして頼むとよいということを教えた。

2006.5.27
5月18日 編入生が退学の相談に来る。編入して1ヶ月後なのに。
勉強が辛いらしい。勉学を続けるよう説得したが意志が硬いためサインをすることにした。
5月24日 ラプラス変換の再試を受けに来た電気の学生、1時間粘って合格。
ほかにも大学院の講義の質問に来る大学院生、相手をすると学生の理解度がわかる。
ということで3件記載。

2006.5.31
来週血液検査のため欠席するという学生が、一連のこれまでの検査データを持ってきた。
そのコピーを保管して出席扱いとすると伝えた。
オフィスアワーではないが、鋼構造設計のテスト(部材テストと影響線のテスト)
のほかにも出席データを考慮することにして、欠席の多い学生には優の成績をつけない
という私の提案をしたところ、毎回の出席カードに私の提案に賛成する学生が
半分以上いたので、そういう扱いにすることにした。部材テスト20点でも欠席2回なら良という私の案。

2006.7.6
昨日は、大学院の学生が修士論文のアセットマネジメントに関する質問に来た。
また、4年生が大学院の入学試験に関する質問をしに来た。
どちらも、帰る間際で時間がなく、数分の説明で帰ってもらった。
本日またその二人がそれぞれやってきた。
昨日の質問の補足説明をしてあげた。

2006.7.21
構造力学2の成績を保留にした学生たちがぼつぼつ部屋に来て試験を受ける。
もちろん事前に予約をしてから。
午前中はラプラス変換の試験をしたので採点をしながら
大学院の課題のFEMのプログラムを聞きに来た学生の相手をしたり
来週の構造力学1の試験免除者のチェック試験をした。
(彼の場合は教えてもらいながら解答している疑いがあった)
というわけで忙しい毎日。

2006.7.24
構造力学2の成績を保留にした学生たちがぼつぼつ部屋に来て試験を受ける。
このところ毎日のように彼らの再試験をする。
再試験組はやはりすんなりとはいかない。構造力学が苦手らしい。

2006.7.25
ラプラス変換の再試験を、部屋で行った。
受験したのは応用化学科の学生ではなく、電気電子の学生だった。
午後3時から始めて6時になってもできない。検算があわない。
見てやると簡単な計算間違いをしているのに本人は気がつかない。
これでは3回の試験とも零点になるわけだ。彼の間違いメモをHPに載せておこう。

2006.7.28
構造力学2の成績の保留の学生の再試験が終わったら
別の1年生の学生が構造力学1の再試験をしてほしいと言ってきたが
試験成績がよろしくないから君には再試験しないよと引導を渡した。
そのとき電話がかかってきたので、電話をしてから戻ってくると彼の姿はなく
彼の答案も持ち去った後。答案はJABEE審査に使うから学生に渡さない
と言っておいたのに。****2の学生はこういうわけで態度も良くない。
こういう学生にはどういう対応をしたらよいだろう。

2006.7.31
明日から学会出席でいなくなる。本日はぎりぎりまで学生たちの対応をする。
午前中は電気の学生がやってきてラプラス変換の再試験、なんとか合格。
午後は研究室の学生が特別演習の課題を提出したり、大学院生が最終課題提出
に来て忙しい。4辺単純支持の板に集中荷重が作用するときの曲げモーメント
の公式がないという。調べたらそうだった。なぜ。

2006.8.30
大学院の学生が就職の内定を受けたことを報告に来た。
3年生の時の3分間スピーチが効果的だったと感謝された。
このことは事前に電子メールででも送られてきたのであった。

>○○研究室の◇◇です。 >いつもお世話になっております。 > >本日は就職に関するご報告および格段のご配 >慮を頂きましたことのついての御礼をしたく >メール致しました。 > >先日株式会社ユアテックから学校推薦という >形で内定を頂きました。 >これもひとえに先生方の就職に対するご配慮 >および当学科をつくり上げてきた先輩方の実 >績があってこそだと感じております。 > >特に宮本先生には学部時代講義でプレゼンテ >ーションの機会を儲けていただきました。 >この経験によってどのようなときでも物怖じ >せずに話すことができるようになりました。 >ありがとうございました。 > >次に、ご報告が遅れたことお詫び申し上げます。 > >内定をいただけたということで有頂天になり >周囲が見えなくなっていたこと誠に恥ずかし >く感じております。 >このことについては猛省しこれからの人生に >生かしていきたいと感じております。 > >中間発表終了後、改めてご挨拶に参ります。 >その際はよろしくお願い致します。 > >今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。

2006.11.1
建設環境工学通論は応用化学科と材料物性工学科の学生が対象。
毎回宿題を出すのだが、レポート用紙に書いて提出してもよいし
電子メールで送ってもよいことにしている。
電子メールの場合は、模範解答にしてHPに転載できるからこちらも好都合。
ある学生は何度も電子メールを送ったというが、こちらには届いていない。
そして、こちらからのメールは学生に届くらしい。
そのうち、本人からのメールが届くようになった。何か原因があったらしいが本人は言わなかった。
ともかくメールが使えるようになったという次第。

2006.11.13
3年生に就職の意識環境を与えるために、卒業生にきてもらって
特別講演をしてもらった。こんなことを数回すれば意識も変わるだろう。
今年はまだ企画する予定。
会社のほうからも求人をかねての講演依頼もあり歓迎している。
学生委員会からの予算もあてにできそうなので、2007年3月にも
特別講演会をしたいと思う。

2007.1.26
来週の構造力学2の成績のために
質問に来た学生がいる。
相手をしていると、どこがわからないのかを改めて
互いに認識することができる。
午後には大学院の入学試験のことで質問に来た4年生の
相手をした。

2007.2.2
構造力学2の成績発表とともに、成績を見に学生がどっと来る。
就職の求人のお客さんと重なったため、一時学生の相手を中断する。
落第の成績をつけた答案の学生が来たので、いちおう誘導過程を聞いたら
彼なりの計算をして求めたことがわかり合格に変更した。
保留の学生には後日、この部屋で再試験をすることを話した。
保留ではなく落第の学生は再履修と宣言した。
こうならないように事前に出題傾向を教え、40点以上とるように言ったのに。

2007.2.9
昨日は構造力学2の成績が保留だった学生について
特別試験を行った。2名だったが、3時間以上かかってしまった。
本日は一人が来たが、他にも予約なしの一人がついてきたので、このあと会議もあるから
特別試験は一人にした。残りは来週の予約をした。
特別試験の結果が納得できる結果だと成績は合格にしてつける。
はじめからちゃんと勉強していればこちらも楽なのだが。

2007.2.26
構造力学2の成績が保留だった学生の再試験をした。
最近は就職のお客さんが多いから、あらかじめ予約をしてから再試験を行っている。
本日は午後2時から開始して、間違いを指摘したりしてやり直しした結果
4時になってようやく正解を出した。やれやれ、私も納得して成績をつけられる。
はじめからちゃんと勉強してくれたらこちらも安心して良い成績をつけられるのに。

2007.5.2
ここ数週間、就職がどんどん進んでいる。
自分で受けた会社に内定したが、もっと良い会社がありそうと頼まれ推薦状を
書いたがその会社は不合格になって、すでに内定した会社で納得した例。
希望の会社に不合格したから、推薦してほしいと頼まれN社に推薦状を書いたのに、
別の会社の内定をもらったからとN社の最終面接に行かなかった学生。
もちろん推薦状役に立って喜ばれた例も多い。

2007.5.7
講義の出席率はどのくらいが合格ラインか、アンケートを採ると
 6割以上 3
 7割以上 24
 8割以上 17
 10割以上 4
やはり8割以上出席とすることにしよう。

2007.6.7
大学院の講義で、ねじりの問題を剛性マトリックス法で解く問題を説明した。
さっそく質問に来た学生
 支点の拘束条件とはどういうものか。 ねじり角が零ということである。
 部材の途中にねじりモーメントがない部材要素とはどういうものか。
 剛性マトリックスを導く時、同じ方向に端ねじりモーメントを定義するのはなぜか。
 これらの質問には剛性マトリックス法特有のあつかいであることを説明した。

2007.6.11
JABEE審査で、合格と不合格(可と不可)の境界をどこにおくか、
また不可の学生にはその後どう対応すべきかを3年生にアンケートをとると
 試験の6割以上とったら可以上とする。それに満たないものは不可ではあるが再試が望ましい
とする意見が多数だった。もちろん機械的に不可にするという少数意見もあった。
さて、その再試の目安だが、零点に近い者はやはり不可であって
出席点を考慮して、40点以上なら再試のチャンスを与えるべきだという意見が妥当なところか。
そして、再試の合格ラインは当然厳しくなり70点以上となる。

2007.6.19
JABEE申請の会議で、このオフィスアワー記録のフォーマット(案)決定
それによると日時(分のオーダーまで)そして相談相手の学生の氏名あるいは番号とこまかい。
ここに記録するのは、プライバシーの関係でさしさわりのありそう。
もっとも、各自が紙に書いたものを係がまとめてPC入力するようだ。
さて、その後に教職単位の総合演習の一環として、図書館に集合した。
といっても前回来られなかった1名についてだけ、前回同様図書館の案内をして
1冊の本を借りて読むということをさせる。そして、2階の端末室で簡単なインターネット体験。
ところがその端末室で午後3時半帰ろうとすると、連絡してもつかまらないthree streams君がいるとstream mouth君が教えてくれた。
清水先生に頼んで掲示しても連絡できなかったthree streams君、工学部に来ていないで図書館にいるとは。
さて、その後の連絡を5人にメールで行った。three streams君は私にちゃんとメールを送ってくれるだろうか。

2007.6.20
3年生の微分方程式の試験結果が心配になった50番の学生が聞きに来た。
大丈夫合格。ただ、検算をするように指定したことが理解できなかったらしく
条件にそぐわなかったことを説明した。
この学生は欠席が多い。その事情もわかるので、この時間(17:40)でいいから
何度も来るように助言した。そのようにして対応してやらないとかわいそう。

2007.6.21
教職科目の総合演習を今年だけ分担担当。そこで私の世話する7人を呼び出して
毎週調べたりまとめたりさせています。先週は図書館見学と参考書の貸し出しと端末室体験。
今まで出てこなかった小原君は本日やっと私の部屋に来た。聞けば今まで教育実習をしていたという。
そこで、これまでの実施したことを彼が一人でこなせるよう、毎回毎の課題を指示してあげた。
これによって彼も他のみんなと同じように準備して7月20日の最終発表会に間に合わせることができるだろう。

2007.6.25
先週の18日に試験をした微分方程式の答案を返した。検算をしていない答案は
零点にしたら、やはり自分の不注意を認めながら再試験を希望する学生が続出。
昼に来た学生N村君や5時頃に来た37番の学生(この学生は他の成績もよくないから次回に頑張れと激励)
まず3回目の試験に努力してもらって、そこでどうしても力不足の学生をどうしようか。
これからこういう問題が大きくなりそう。やりながら対策を考えていくか。

2007.6.27
午後3時に突然2年生の33番の学生がやってきた。保留の構造力学2の再試験をしてほしいという。
さっそく問題を出したら、どうも計算間違いのようで別の試験問題を改めて与えたりしているうちに
JABEEの会議の知らせがあり、事情を説明して会議は遅れていった。
この学生の試験が終わったのは5時すぎ。彼の計算間違いは帰宅して調べたら符号が+になるところを−に
していたのが一カ所あった。そこを直すと私の別計算の結果と一致した。

2007.6.28
午後4時40分に1年生の32番の学生がやってきた。6/14の構造力学1の採点結果に疑問があるというのだ。
考え方を聞いてみると、考え方は正しい。正解なはずが間違いとして採点されている。そうなると数値の写し間違いが考えられる。
正解はTAの学生が持っていて、こういうときに対応することにしているが、その時間には不在だった。
この学生には次回にTAに質問するように言った。こうなるとTAの予定を聞いておかなくてはならない。
実は数日前にもこういうことがあったのだ。

2007.7.5
先月18日の微分方程式の試験のできなかった学生が部屋に来た。
そこで再試験をした。検算が2題ともあわず再度くるように言って返した。
どうしたのだろう、どこが悪いのか家に答案を持って行って調べたら、単なる計算ミスだった
計算力があれば簡単にできたのに。dreiundzechzehn(午後3時から5時まで)

2007.7.10
先月18日の微分方程式の試験のできなかった別の学生が来たので、再試験をした。
1時間あまりで検算も大丈夫だった。
これで、こちらも安心。13番(午後3時から1時間)

2007.7.11
午後2時40分に突然1年生の37番の学生がやってきた。
情報基礎の FORTRANに関する質問だった。私が直接教えている科目ではないが
教科書の共著者としては相手にしないわけにはいかない。
過去問を出してきて質問されたが、彼はまだ FORTRAN文法の説明を十分受けているわけではなかった。
そこでだいたいの文法の説明をしてあげたが、21番教室での計算機環境に詳しいTAを紹介した。

2007.10.19
構造力学1の成績保留分の学生の再試験をした。
まずは簡単な問題をと、2つの集中荷重の作用する単純桁のせん断力と曲げモーメント図
を描かせたところ、せん断図力は正しく描けのだが、曲げモーメント図の縦距がおかしい。
たまたま、右の集中荷重の直下がせん断力が0で、その点の曲げモーメントの計算はあっているのに、
左の集中荷重の直下の曲げモーメントの計算が間違い。
どうやら、彼はせん断力図の面積から曲げモーメントを計算しているらしい。
それならそれでいいのだが、めんどうな面積計算を正しく行える能力が不足して計算間違いをしたようだ。
教科書の例題をよく読んで勉強すればできるはず。そもそも、私の講義を写したノートを見ていないようだ。
何人かの学生の中には、せん断力図の面積から曲げモーメントを計算する者が毎年いるが
それはそれでいいとしても、教室で教えたことや教科書にある例題を勉強していないのは困ったことだ。
私の教えていない方法でも十分使いこなしていれば正しい計算ができて、それならそれでかまわないのだが。
学生は53番でした。

2007.10.22
先日はできなかった学生が再挑戦にきた。
今度は勉強してきたらしく、3つの集中荷重の作用する単純桁のせん断力と曲げモーメント図
を描かせたところ、正解だった。
それではと、桁の途中に分布荷重を作用させた問題を出したら、これまたちゃんと
正しいせん断力図と曲げモーメント図を描いたではないか。
はじめからこういう答案を書いたら優だったのに。
やればできるんだと私も嬉しかったり感心したり。

2008.1.10
1年生の学生がこれまでの小テストの答案をもって、できなかったところを質問に来た。
たとえばトラスの格点法では、となりの部材(斜材)を計算に入れていない。
彼が言うには、となりの部材は部材力の記号が与えられていないから計算に入れなかったという。
こういうときは自分で新たに部材力を定義して求めるんですかと聞く。
あたりまえだ。今まで何を勉強してきたのといいたい。
断面法で各部材力による曲げモーメントの符号がどうやって決まるのかわからないという。
時計回りを+にしたら反時計回りは−でしょう。黒板に書いて何度も説明していてもこうだから困る。
それでもこの学生などは質問に来たからまだいいほうか。
ともかくも小テストをしているからこそ、自分がわからなくてできないということを自覚できる。

2008.1.22

本日の午後も以下の来室があった。
・1年生の学生が病気による欠席届を持ってきた。
 その処理について相談した。
・3年生の学生が就職活動で昨日の講義を休んだことで相談に来た。
 その処理について相談した。
・1年生の男子学生3名が小テストと期末試験の問題のことで質問に来た。
・1年生の女子学生5名が期末テストの問題のことで質問に来た。

2008.1.30

本日の午後も以下の来室があった。
なにしろ明日は構造力学の定期試験なので。
・1年生大石君以下2名がトラスの応力計算とたわみの計算について質問に来た。
 断面法について考え方が不足していることを指摘した。
 (左半分の世界のすべての外力と反力と考えている断面力について釣合いをとること)
・石田さん以下2名の女子学生が連続桁の曲げモーメント図のことで質問に来た。
 またトラスのたわみについて質問されたので、部材数が多い問題は出さないと答えた。
・4年生の学生が土木学会東北支部の発表原稿の書き方について相談に来た。
 こちらは連名者なので具体的な指示を与えた。

また1年生が来た。
 8 9 14 48
しつこいが、このくらい熱心なら明日の試験は期待できそう。
等分布荷重を受ける2径間連続桁の解法を教えた。

2008.6.24
朝から委員会があって、それが終わると地震調査の報告書の原案を作ったり
学生用図書リストを作らなくてはいけず、午後3時からはミュージアム講演会
に行く予定で午後にあまり時間のない時に、学生が質問に来た。
ひとつは柱の上に片持ち梁が剛結された構造で、片持ち梁先端に鉛直荷重の作用
する時のたわみを求める問題で、これは某大学院の入学試験にもないている
古典的な問題だから、仮想仕事を使って計算する方法を説明した。
もうひとつは丸太から角材(桁)をとるとき、桁の断面2次モーメントを最大に
するよう桁の幅bと高さhの比を求める問題だった。
これは三平方の定理からbをhの式で表し(ルートの式となる)、断面2次
モーメントIを変数hの関数と考えて、極値問題とみなしてIの式をhで微分して
0とおけばできると説明して、実際に計算して求めてあげた。
私もうまく説明ができたので満足した次第。

2008.7.11
留学生が親を日本に呼び寄せたいから、短期間のビザをとるため
保証人になってほしいと頼みに来た。それには私の在職証明書が必要とのことで
事務に行って、申請書を書いた。あとで考えて、留学生の両親を呼ぶというので
在職証明書も二人分の保証人になるため、念のため2通申請することにした。

2008.7.17
応用化学科3年生にフーリエ・ラプラス変換を教えている。
定期試験をしたが、1名だけ合格点に達せず、なんとか再試験で合格にしたい
と思って、応用化学科の担任の先生に、くだんの学生に連絡をお願いした。
その学生が部屋に来たので、再試験の概要を説明した。
どうやら私が不在のときにも来たらしいので、今度来るときはあらかじめ
電子メールでアポイントを取ってからくるようにと言った。
試験を受けた中で合格点に達していないのは、この学生だけで
2〜3回しか受講しないで、試験も受けなかった学生は放棄したものとみなし
再試験などの配慮は当然しないことにした。

2008.7.18
最近は電子メールによる相談や質問や要望が多く、そのほうが私も
都合のよいとき返事のメールを書いて送られるからありがたい。
1年生の構造力学の最終試験の免除者の問い合わせや、大学院生が研究室の
現場調査のため講義を欠席するなどの連絡に使っている。

2008.10.15
1年生の女子学生が3人、トラスの断面法の理解できなかったところを質問に来た。
左半分の世界の力をすべて考慮するという意味がよくわからず、具体的にひとひとつ該当する力を示してあげた。
ここはなかなか理解が困難なところなので、くり返して勉強する必要があろう。
明日の講義では理解できたかどうか、教室で当ててさせてみようか。

2008.10.29
私は教えていないのだが、2年生がKトラスの解き方を聞きに来た。
これは構造力学演習の課題であろう。
まあいい。今ちょうどトラスを教えているから、そのうち1年生に紹介するのもよかろう。
節点法と断面法を組み合わせて解いていくという解き方を説明した。理解したようだった。

2008.12.3
顧問をしているマンドリンクラブの部員が
合宿届けに私のサインと印が必要なので書類を持ってきた。
毎月のように届けの書類にサインをすることがあった。

2009.1.19
留学生がロータリークラブの奨学生の面接試験を受けるというので
相談に来た。
知っていることを中心にアドバイスを与えた。

2009.1.28
応用化学科3年生の女子学生が来て、病気で欠席したが病院に行ってきた
といって診察代のレシートを持ってきた。
こういう場合、そのレシートを添付した欠席届を提出すれば出席扱いとするので
その旨を伝えた。

2009.1.29
留学生が構造力学の質問に来た。
前期の成績は合格だったが、構造力学の後期は難しくなったから
試験対策が大変みたい。
理解力はあるから、どう解けばよいかの道筋がわかればできるだろう。
私の説明を受けて、自分で解いてさらに疑問が出れば後日にまた来ると言って帰っていった。

2009.1.29
続いて別の1年生の学生が構造力学の質問に来た。
一端固定、一端単純支持の集中荷重を受ける不静定桁を微分方程式で解こうとしてできない。
それは集中荷重の場合、荷重の左右でたわみ曲線が違う式になるので
別々のたわみ曲線を仮定して、荷重作用点で境界条件をあてはめたらよい
ということを私の学生時代の教科書を取り出して説明したら納得した。
あとは自分で解いてみると言って帰っていった。彼は成績の良い学生なので
たぶん自分でできるだろう。

2009.1.29
このあと研究室の3年生の学生が特別演習の講義があるかと聞きに来たので
講義はあると答えたら、講義室が使われているというので
その部屋に行ったら確かに何か会議で使用中であった。
こちらの研究室の特別演習として半年間予約して使っていたのだが
どうやら、その先生は知らないでその部屋を使っていたようである。
しかたがないから私の部屋に全員を集めて、時刻歴地震応答解析法の教科書
を取り出して、多質点系の振動の計算例を示して、2質点の場合の
固有周期と固有ベクトルを計算する宿題を出した。彼らはしかたないから立って説明を聞いていた。

2009.1.30
卒業した元女子学生がリクルーターとして来た。
現在の仕事や同級生の活躍していることなど話してくれた。
楽しく建設工事の施工管理の仕事をしている様子を聞くと嬉しくなる。

2009.1.30
昨日は構造力学の講義をして、今までの小テストの合計から
来週の期末試験の免除者を発表したのだが、昨日欠席していて
本日に結果を聞きに来た学生が2名いた(昨日の遅くにも1名来た)。
昨日は欠席者が多かったがそういうことだったようだ。
最終回の昨日には無記名のアンケートをとりその結果はHPに載せておいた。
大学公式のマークシート形式の授業アンケート調査も実施したが
私の場合毎年講義の終わる度に自分独自のアンケートをとっている。
自分の講義に関する独特の項目もあるから、自分の教育記録としても続けてきたのである。