まず新聞から紹介します。
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地元の新聞に載っていた読者のエッセイ
「都心に盛岡町交番がある」という記事を夕刊で読んで、戦後3年目に麻布を
訪ね歩いたとのこと。
疎開児童が麻布に転校して行った後、上京の機会があったので、夕方に、バラック
の散在する盛岡町やあたりを歩き回ったが、目的の子の家は見つからなかった。
あきらめて暗くなった坂道を下ると、南部坂と刻まれた石碑を見つけた。
それから40年後、退職後に上京し地下鉄日比谷線に乗る機会があった。
広尾駅で降りて、駅近くの路上に南部坂の説明板を見つけた。
「なんぶさか 有栖川公園の場所には、赤坂から移ってきた盛岡城主南部家の
下屋敷があったので名づけられた。(忠臣蔵の南部坂は赤坂)」
40年ぶりに南部坂を通り、戦災後の廃墟のあたりが、すっかり立派に変わっていた
のに驚いた。
翌日は、南部坂雪の別れで知られるもう一つの南部坂を歩いてみた。
なかなか場所がわからず困っていたら、道を通る古老から「氷川神社を目印に
するとよい」と教えられた。
ようやく探して神社の境内に入ったら、浅野土佐守邸跡と書かれた説明板があり、
「浅野内匠頭夫人ノ幽居セル里方ニテ、南部坂雪ノ別レトシテ喧セラレシ所ナリ」
と記されていた。
そこから参道を右折して、急坂を歩いていくと、途中に南部藩屋敷があったとの
碑があった。
南部藩日誌によると、2つの南部坂の名は、明暦2(1656)年2月の南部
赤坂の中屋敷と、浅野麻布下屋敷の交換から始まっていて、赤坂の方が麻布より
古い。
(忠臣蔵の討ち入りは 1702年(元禄15)12月14日のこと)
文化14(1817)年の記録によると、「南部藩を改めて盛岡藩とする」とある
から、それ以降の江戸時代中期には盛岡藩と呼ぶようになったのであろう。
参考(山根英郎 岩手日報 ばん茶せん茶 1995年10月17日)
南部坂 2つとも歩いたことがある。
ドイツ大使館そばの南部坂は ナショナルというスーパーのある所
サンタさんのいるころのナショナル
ナショナル
近所の店もクリスマスセール
こちらハロウィーンの時期なのでナショナルの外でパンプキンを売っていた。
地下鉄 日比谷線広尾駅から歩いてすぐ。有栖川宮記念公園入口。
有栖川宮記念公園の由来
ナショナル店のそばの南部坂
ナショナル店のそばの南部坂
ナショナル店のそばの南部坂
南部坂付近の地図
(48KB)
(あまりできがよくありませんが練習練習)
南部坂付近の地図(今となってはとてもはずかしい手書き画像)
もう1つの南部坂は 氷川公園
TBSのある地下鉄赤坂駅で降りて
鹿島建設別館から(赤坂教会をすぎてアメリカ大使館宿舎の塀にそって歩くと南部坂)
この南部坂を通って 急な坂道を下ると
アークヒルズ 全日空ホテルなどある。
こちらの急な南部坂が、大石良雄が仇討の前日、雪のなか瑶泉院を訪れ、それとなく別れを告げたといわれる
(実際のところ慎重な大石は、瑶泉院に類の及ぶことをおそれ、そういう軽率なことはしなかった)。
瑶泉院の死後4年たって実家の三次(みよし)浅野家は世継ぎにめぐまれず断絶し、本家に吸収される。
その後、八代将軍吉宗が、この地に氷川神社をたてた。吉宗は紀州徳川家出身で、子どものころ江戸に移り
赤坂の紀州藩邸(明治に赤坂離宮となり、現在は東宮御所や迎賓館がある)に住んだので、赤坂に愛着が深かったのだろう。
鹿島出版会から技報堂(現在は英国大使館の近くに移転)へ
この坂道を通って 2つの出版社の間を移動したので
私には なじみ深いコース
ただし逆コースで坂道を登る気はない。それでは登山になる。
地下鉄広尾駅から有栖川公園入口の南部坂
そこの右手にナショナルというスーパー、さらに坂を上ると
南部坂幼稚園、南部坂教会、ドイツ連邦共和国大使館
と続くのは知っていた。
南部坂教会
南部坂教会
この坂道を上がってから右に曲がっていくと仙台坂。それから麻布十番に向かうと、赤い靴の女の子の像がある。
そのいわれ
ところで、南部町交番とはどこにあるのだろう。
週末に上京する用事があったので、
有栖川公園や都立中央図書館のあたりを
うろうろと歩いてみた。
愛育病院をすぎてテレビ朝日(六本木)の方に
ちょっと歩いたら、はたして交番があった。
あった、あった。盛岡町交番。
岩手県や盛岡市が援助してもいい。
盛岡町交番
(ここの交番には名刺を見せてことわって写真を撮らせてもらいました)
なんだ、ここなら何度も通ったのに。
広尾駅から中国大使館に歩く道のちょうど真ん中くらい。
何度か中国大使館に足を運んで、ビザの申請に
行ったのだが、国慶節でお休み。
3日目くらいにやっとオープンで、その時もうビザを
もらえないと渡航できないというリミット。
受付で、女性の大使館員から、にこやかにはっきりと言われたのは
個人で申請すれば時間がかかるから、次回からは
旅行会社を通じて申請するように。
しかし、今回は特別に認めてあげる。
こちらは、特急扱いで特別料金を支払ったのだが、
私の脇を旅行会社の社員がいかにも慣れたように
すりぬける。
(その後の中国旅行は旅行会社にビザの手続きをお願いした)
地下鉄日比谷線広尾駅→南部坂→
有栖川公園を右に見て坂道を上る
→愛育病院→盛岡町交番→中国大使館
→テレビ朝日→六本木
車でなく歩く方が地理がわかる。